愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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合併号あけのおじゃんぷ読んでます。が、次週に来るだろう舞蔵じいやと鈴蘭さんの後日談で幕だと思ってるのでまだひっぱる。
でもひとつだけ。
のぶたすとさぶちゃんは、登場からシリアス長篇での掘り下げのスパンが短かったから、空知はやっぱり今後どうするのかある程度考えてそのための子らなんだろうなぁと思いましたまる だからのぶたすのアレコレを聞いても「そうか…」というやっぱりな感が。どう持ってくのかなんて見当もつきませんが。あと一羽は誰なのさ。既出?それともこれから?
まむが感想はやっぱりカテゴリに迷う…
つづきから、ジョジョ7部、スティール・ボール・ランを完結まで借りたので短いけど感想覚書き。
おもに19~24巻までの感想。
全体の総括:ルーシー無双。
・1部から6部を読んで来たひとだとニヤリときちゃう要素がいっぱいあってたのしい。
・ジャイロとジョニィが秘密を打ち明け合う場面がだいすきです。なにあの絆。
「ジャイロってのはあだ名っていうか愛称で、本名はユリウス・カエサル・ツェペリってんだ」「それって英語読みだとジュリアス・シーザー?わお。君のお父さんもえらい名前つけたね」
“シーザー”…2部のシーザー・ツェペリ。そういえば彼も操るのは球体だったっけ(シャボン玉)
そして彼もまた初代ツェペリのように、“ジョジョ”を生かすために死ぬのであった…
・ジャイロの死
ジョニィと一緒に「うわああああ」っていわざるをえない。
また…ツェペリ家は…「“ジョジョ”に自分の培ったものを受け継がせて、渡し終えると使命を果たしたとばかりに死ぬ」という…
ジョニィはディエゴを「飢えた者」「奪う者」でジャイロを「受け継ぐ者」と定義したけど、自身のことはなんともいってないよね。ジョニィは…「奪われた者」かなって個人的には思ってます。少なくともレース開始時点では。下半身の機能とか栄光とか。人生を。
その「失った」がために「漆黒の意志を持つ」ジョニィが、ジャイロから彼の持っているものを「受け継ぎ」、勝つ。
なんという連鎖。
ジョニィがジャイロに対して「最後に勝つのは、君のような“受け継ぐ者”なのに」っていってたのが、たしかにジョニィ自身のこととして現実になってる。
・リンゴォ
「男の世界」の人気ぱねぇ。
・蛇の誘惑
大統領がジョニィに、
「君の勝ちだ。だからここからは取引だ。君が私を助けてくれるのなら、私はもう君たちに手を出さない。遺体さえ手に入れば、レースを続けるもどうするも自由だ。私は遺体をこの国に安置したい。この国に幸福と安寧をもたらし、その聖なる清らかさを以って他の国との争いをなくしたい。
そして、君がもしそうするのなら、私は他の世界から生きているジャイロを連れてこよう。それは君の知る、君を知るジャイロではないかもしれないが、しかし彼がこれからジャイロ・ツェペリとして生きてゆくということが大事なのではないかね」
っていったとき、うわぁ…のっかりてぇ…と正直思いました。
ハッピーエンドが素晴らしいことはわかってて、でもみんな仲良しハッピーエンドじゃないからこそ人生の味は複雑怪奇で深いんじゃないかとも思ってて、
でも目の前に明らかに美味しい選択肢が差し出されたら、揺らぐわぁ…と思いました。
ジョニィの「あんたを信じさせてくれ」が突き刺さった。
・大統領
ハンカチのエピソードェ…
そしてエピソードを挟んでハンカチに誓って尚それを裏切る大統領ェ…
大統領の「スキマ世界」(と勝手に呼んでる)はつまり、「合わせ鏡」なんですね。
挟んだら戻る・挟まれて「隣」の世界に行ける
無数の平行世界…いや並行世界?があるが、基本は「ここ」。鏡に映されているものと鏡に映しているものの違い。
鏡というとアリスを思い出しますが、そういえば初登場時の大統領はまんまトランプのキングだった。だんだん八頭身と化してきたけどな!
・ジョニィのスタンド能力
こないだ愚弟とジョジョ話してて、
「ジョースター家はもともと“茨”なんだよ。
だって最初にディオの影響受けて発現したジョセフとホリーさんが“茨”だったじゃん。ジョセフは年齢的に茨以上にならなかったけど、もし若い頃に発現してたら人型かそれに近いスタンド能力に進化したんじゃないか。
で、ジョナサンの肉体を持ったディオがつくった子どものジョルノのゴールド・エクスペリエンスは“生命”を司り、それは“茨”を含む動植物につうじる。
直系だけど代を重ねて他の血が混じった杖助や丞太郎は、それぞれ違う能力である、と。ね、そう思わない?」
といわれて、
ああホリーさんが苛まれてた茨はディオ復活の黒い影響の比喩であって必ずしも彼女の能力そのものであるとは思ってなかったんだけど、そういう考え方もあるかと。
で、それを踏まえて。
今までの(1部と2部は波紋だったから置いといて)発現してった「ジョジョ」のスタンド能力はどうつながっているのか。
ハーミット・パープルは一旦置いといて(あれ以上の進化があったかもしれないけどあくまで可能性だから)
スター・プラチナ@空条丞太郎
クレイジー・ダイヤモンド「ダイヤモンドは砕けない」@東方杖助
ゴールド・エクスペリエンス「黄金体験」@ジョルノ・ジョバーノ
ストーン・フリー「石の海からの自由」@空条徐倫
途中からは鉱石つながりですよね。あと星型の痣も勿論遺伝してて。
他が変則的で応用や小技をきかせること重視のスタンドであるのに対し、丞太郎さんの「オラオラ」感といったら…スター・プラチナはシンプルだよね。時止める…止めた世界を動ける?あれは、「星の光=光の進むスピードで動く」ってことなんだろうし。
ただとりあえず星型の痣から、星は重要なファクターだなと。
でもジョルノはまったく別のディオ様の血も引いてるから星は星でも太陽で、徐倫は「ある囚人は泥をみた。ある囚人は星をみた。勿論あたしは星をみるわ」といってのけるから星=希望で、丞太郎さんはスタンドが星の名を冠してる。
星型は、ジョニィにも受け継がれてるんだなぁって思いました。
ジョニィが「黄金長方形」を我がものにしてから、それが「永遠の黄金長方形」になって、最後にはいくつもの辺をもちいつでも黄金長方形に転ずる線の重なり、「三角形の連なり=星型」になってるので。五芒星か六芒星かで解釈がまた違うけど。
無限の回転、次元に風穴を開ける、重力を伴ったもの、「運動」するもの、永久機関…
回転という円環の連鎖が、SBRのテーマの「回帰」もあらわしてるのかなーと思いつつ、
さてこれからの「ジョジョ」がどうなるか…
・ディエゴさまの美しさに酔いな
いや終始ディエゴがうつくしすぎてどうしようでした。
HPとの絡みも、「互いにどーでもいー」んだけどタッグ組んで連携とれてて。すてきだった。
・他世界から来たディエゴ
あの世界のディエゴはやっぱりダイヤモンドとりあってたのか…でも他の奴らとの関係性は変化ないんだろうな。
しかし恐竜化ではなく「ザ・ワールド」を発現させてるとは、あの世界では一体何があったのですか。
・ルーシー無双
「あたしは…ジョニィが遺体をあなたから奪うのに失敗したときのために、ここで待っていた」
「あなたにこれを渡すために」
おおお恐ろしい子…!
自分の頭部を見せられたディエゴもそりゃあびびるわ。
ルーシーが、スタンド能力ないただの14歳の娘さんなのに、スタンド使い相手の勝率が半端なくて恐ろしい。助力があったり、事前の手助け込みだったりもするけど、致命的な怪我も負わないで切り抜けてきてる。
・スティール氏とルーシーの関係性がすきです
・ジャイロとジョニィのなんてことない馬鹿話がすごく、すきです
・大統領とファースト・レディの関係も実はすきです
・ウェカピポはもうちょっとマジェントにやさしくしてやればよかったね笑
・ジョニィとディエゴの関係が、なんか、1部と重なるようでいて重ならないなぁと思ってわらいました。
ジョニィにとっては(憶えてるか知らないけど)兄さんが死んだ馬を直前まで引いてた小僧さんで、「あいつに関わるとロクなことがない」と再三いうのはそこらへんもあるんだろうなぁなんて。
1部ではまだ奇妙な友情築けてたのに、7部ではまったく築けてなくて(むしろジャイロにお株奪われてて)わろた。
ディエゴの妙なフレンドリーさというか…恐竜村(と初対峙のあの一件を呼んでいる)のときの「コーヒーだな。一杯くれないか」の、ディエゴ側の敵意ないよアピールがこう…おまえ元ジョッキーのジョニィを案外目障りな敵だと思ってるな?っていうか…
ジョッキー時代のジョニィはディエゴに一回も勝ててなかったみたいだけど、敵意とまではいかなくて、
対してディエゴはジョニィを意識してたか否か。
意識してなかっただろうな…
いや、レースで最初に張りあったとき「こいつ!元騎手か!」っていってたから。
でもジョニィの兄貴の落馬事故のとき思いっきり現場にいたし、ジョニィが騎手デビューしたとき兄貴の話もゴシップとして思いっきりまわったろうから、耳聡いディエゴなら「ああ。あのときのやつの弟か。面識ないけど」くらいは思って、多少は気にとめたり…しないな、だってジョニィはディエゴに勝ててないもんな。記憶しないだろう。
ジョニィが「DIO!!」って呼ぶときは憎々しさがこもってて、
ディエゴが「ジョニィ!」って呟くときに歯軋りしながらでも舌に名前をのぼらせる色気みたいなのがあって、
なんでだろうな。ディエゴが耽美系の美しさだから何にでも「あーディエゴうつくしいな」って思ってしまうのが敗因かな。
・ジャイロが助けようとした男の子
マルコ…だっけ。恩赦が出たけどその後ふつうに風邪で死んだ、っていうのが。ジャイロの選択が正しいとか間違ってるとかじゃなくて、世の無常さと、それをもし知ってたってジャイロは「それまでは生きろ」と男の子を生かそうとするんだろうな、と。
そもそもジャイロは「納得」のために動いてるから本人の「信念」の問題でもあるし、男の子がその後どう生きて死んでも、それは二の次というか、別の問題だよねっていうか。
・数年後、王国が革命で解体され、後にツェペリ一族は別の国に移り住んだとされるが行方はわからず。
どうなったんでしょうね…
あの厳格な父親、手紙を書かず、人を家に招かず、感傷を断じる父上様。彼は長男の死をどう受け取ったんだろうか。ジョニィはどんな風に話をしたんだろうか。ジャイロは結局あの国に眠っているんだろうか。
・首から上を吹っ飛ばされたディエゴと、アメリカから棺と共に海に出て行くジョニィ
1部の焼き直しなのに、ちょっとずつ違って。ああ一巡後の世界だなって。
1部だとディオは首だけになってて、ジョジョはアメリカへ向かって航海に出るはず。
・ジョニィの旅立ち
なんていうかな…ジョニィの思い出すこの2カ月程度の旅の記憶が、いろんな人との出会いで、特に多いのがジャイロで、そのジャイロが大概笑ってるってのがね、ジョニィの成長物語だったんだなって。
たった2ヶ月。されど生涯の友と呼べるんだろうな。
ジャイロが遺言としてレッスン…5?と、「遠回りが最も近道だった。ジョニィ。お前がいてくれてよかった。お前がいたから、俺はこの道を来れた」っていう、あれ。
ジョニィより5歳年上だけど若干24歳のジャイロが死を覚悟して最後に伝えることばがあくまでジョニィに「何か」を渡そうとしてるっていうのが。この二人は旅を通して師弟で無二の友人になったんだなって…
自分の足で立って歩いてるジョニィと隣を並んで歩くジャイロを一度見てみたかったなと思いました。いや、もう既に見てるか。馬上では肩を並べてた。彼らはとっくに肩を並べて歩いてたんだ。
ジョニィは今後どうするのだろう…父親との和解が短くてさらっとしてるのに、いかにもアメリカ的な演出といえばそうなのに、凄くどきっとしました。ジョニィ、親父さんと話して、家に戻らないにしろ、旅の話をするといいよ…大事な友人の話をするといいよ。
・遺体の行方
ディエゴの遺体がないことから、もしかしてルーシー遺体の代わりにディエゴいれてあそこの鍵閉めた?
そして「幸福になるため」のことばを踏まえると、もしかして遺体総取りした?自分の身体の中に。左手をみるのは、ジョニィの左手の中に手が埋まってたことを踏まえた「そこに遺体がある」って暗喩だと思ってるんだけど。
ジョニィが歩けてるのは永遠の黄金長方形と回転を見いだしたことに留まらず、もしかして脊椎の最後のひとつ、まだ入ったまんま?
としたら、「悪魔の手のひら」と「遺体」がこの一巡後世界における「石仮面」と「矢」になるわけですねわかります。
そしてレース参加者のノリスケ・ヒガシカタの子孫がこの後の8部ジョジョリオンに出てくると…スタンド使いに関わってるから、スタンド能力に目覚めてると。主人公が結局誰なのかってことによって、彼が目覚めてるスタンド能力が「誰」由来なのか変わってきますよね。ポコロコとかだったらわらう。いや順当にジョニィの子孫なんだろうけども。そのはず。
しかし、各部において必ず主人公を「ジョジョ」にしてきたのに、ジョジョリオンの主人公の名前の確定しなさはどういうことなんだぜ。「ジョジョ」のはずなのに。どういう由来の「ジョジョ」なのかが明らかにされてない。今までの「ジョジョ」は一話時点で主人公の出自がだいたい明かされてるのに。
あっ2部のジョセフは終盤になってからも衝撃の事実ありましたけども。ジョルノも幼少のギャングスターを志した動機のエピソードが後になってからぽろっと出てきたけど。
「ジョニィに脊椎のひと欠片が、ルーシーにその他すべての遺体が入っている」をおす。
遺体まるごとすべてじゃないしもう遺体は「生まれた」から、ルーシーには何も起こらないんじゃないだろうか。
8部ジョジョリオンが4部と同じ杜王町なのも、1~3部までの焼き直しをSBRの中で為されてるからですよね。次は4部から。
でも8部ジョジョリオンでも変わらず1~3部や今までの世界とのつながりが出てくるんだろうなぁと思うと、ジョジョはほんとつながってるなぁと思います。
荒木先生の、なんていうかな、テーマ(主題)?…テーゼ(命題)?みたいなのがぶれないからなのかな。あくまで「人間の意志」の話をしてて、スタンドはその意志を具現化したものっていう。
ジョジョリオン完結もまだ遠そうだけど、読みたくなってきた…!
ところでぜんぜん感想が短くない件について。
でもひとつだけ。
のぶたすとさぶちゃんは、登場からシリアス長篇での掘り下げのスパンが短かったから、空知はやっぱり今後どうするのかある程度考えてそのための子らなんだろうなぁと思いましたまる だからのぶたすのアレコレを聞いても「そうか…」というやっぱりな感が。どう持ってくのかなんて見当もつきませんが。あと一羽は誰なのさ。既出?それともこれから?
まむが感想はやっぱりカテゴリに迷う…
つづきから、ジョジョ7部、スティール・ボール・ランを完結まで借りたので短いけど感想覚書き。
おもに19~24巻までの感想。
全体の総括:ルーシー無双。
・1部から6部を読んで来たひとだとニヤリときちゃう要素がいっぱいあってたのしい。
・ジャイロとジョニィが秘密を打ち明け合う場面がだいすきです。なにあの絆。
「ジャイロってのはあだ名っていうか愛称で、本名はユリウス・カエサル・ツェペリってんだ」「それって英語読みだとジュリアス・シーザー?わお。君のお父さんもえらい名前つけたね」
“シーザー”…2部のシーザー・ツェペリ。そういえば彼も操るのは球体だったっけ(シャボン玉)
そして彼もまた初代ツェペリのように、“ジョジョ”を生かすために死ぬのであった…
・ジャイロの死
ジョニィと一緒に「うわああああ」っていわざるをえない。
また…ツェペリ家は…「“ジョジョ”に自分の培ったものを受け継がせて、渡し終えると使命を果たしたとばかりに死ぬ」という…
ジョニィはディエゴを「飢えた者」「奪う者」でジャイロを「受け継ぐ者」と定義したけど、自身のことはなんともいってないよね。ジョニィは…「奪われた者」かなって個人的には思ってます。少なくともレース開始時点では。下半身の機能とか栄光とか。人生を。
その「失った」がために「漆黒の意志を持つ」ジョニィが、ジャイロから彼の持っているものを「受け継ぎ」、勝つ。
なんという連鎖。
ジョニィがジャイロに対して「最後に勝つのは、君のような“受け継ぐ者”なのに」っていってたのが、たしかにジョニィ自身のこととして現実になってる。
・リンゴォ
「男の世界」の人気ぱねぇ。
・蛇の誘惑
大統領がジョニィに、
「君の勝ちだ。だからここからは取引だ。君が私を助けてくれるのなら、私はもう君たちに手を出さない。遺体さえ手に入れば、レースを続けるもどうするも自由だ。私は遺体をこの国に安置したい。この国に幸福と安寧をもたらし、その聖なる清らかさを以って他の国との争いをなくしたい。
そして、君がもしそうするのなら、私は他の世界から生きているジャイロを連れてこよう。それは君の知る、君を知るジャイロではないかもしれないが、しかし彼がこれからジャイロ・ツェペリとして生きてゆくということが大事なのではないかね」
っていったとき、うわぁ…のっかりてぇ…と正直思いました。
ハッピーエンドが素晴らしいことはわかってて、でもみんな仲良しハッピーエンドじゃないからこそ人生の味は複雑怪奇で深いんじゃないかとも思ってて、
でも目の前に明らかに美味しい選択肢が差し出されたら、揺らぐわぁ…と思いました。
ジョニィの「あんたを信じさせてくれ」が突き刺さった。
・大統領
ハンカチのエピソードェ…
そしてエピソードを挟んでハンカチに誓って尚それを裏切る大統領ェ…
大統領の「スキマ世界」(と勝手に呼んでる)はつまり、「合わせ鏡」なんですね。
挟んだら戻る・挟まれて「隣」の世界に行ける
無数の平行世界…いや並行世界?があるが、基本は「ここ」。鏡に映されているものと鏡に映しているものの違い。
鏡というとアリスを思い出しますが、そういえば初登場時の大統領はまんまトランプのキングだった。だんだん八頭身と化してきたけどな!
・ジョニィのスタンド能力
こないだ愚弟とジョジョ話してて、
「ジョースター家はもともと“茨”なんだよ。
だって最初にディオの影響受けて発現したジョセフとホリーさんが“茨”だったじゃん。ジョセフは年齢的に茨以上にならなかったけど、もし若い頃に発現してたら人型かそれに近いスタンド能力に進化したんじゃないか。
で、ジョナサンの肉体を持ったディオがつくった子どものジョルノのゴールド・エクスペリエンスは“生命”を司り、それは“茨”を含む動植物につうじる。
直系だけど代を重ねて他の血が混じった杖助や丞太郎は、それぞれ違う能力である、と。ね、そう思わない?」
といわれて、
ああホリーさんが苛まれてた茨はディオ復活の黒い影響の比喩であって必ずしも彼女の能力そのものであるとは思ってなかったんだけど、そういう考え方もあるかと。
で、それを踏まえて。
今までの(1部と2部は波紋だったから置いといて)発現してった「ジョジョ」のスタンド能力はどうつながっているのか。
ハーミット・パープルは一旦置いといて(あれ以上の進化があったかもしれないけどあくまで可能性だから)
スター・プラチナ@空条丞太郎
クレイジー・ダイヤモンド「ダイヤモンドは砕けない」@東方杖助
ゴールド・エクスペリエンス「黄金体験」@ジョルノ・ジョバーノ
ストーン・フリー「石の海からの自由」@空条徐倫
途中からは鉱石つながりですよね。あと星型の痣も勿論遺伝してて。
他が変則的で応用や小技をきかせること重視のスタンドであるのに対し、丞太郎さんの「オラオラ」感といったら…スター・プラチナはシンプルだよね。時止める…止めた世界を動ける?あれは、「星の光=光の進むスピードで動く」ってことなんだろうし。
ただとりあえず星型の痣から、星は重要なファクターだなと。
でもジョルノはまったく別のディオ様の血も引いてるから星は星でも太陽で、徐倫は「ある囚人は泥をみた。ある囚人は星をみた。勿論あたしは星をみるわ」といってのけるから星=希望で、丞太郎さんはスタンドが星の名を冠してる。
星型は、ジョニィにも受け継がれてるんだなぁって思いました。
ジョニィが「黄金長方形」を我がものにしてから、それが「永遠の黄金長方形」になって、最後にはいくつもの辺をもちいつでも黄金長方形に転ずる線の重なり、「三角形の連なり=星型」になってるので。五芒星か六芒星かで解釈がまた違うけど。
無限の回転、次元に風穴を開ける、重力を伴ったもの、「運動」するもの、永久機関…
回転という円環の連鎖が、SBRのテーマの「回帰」もあらわしてるのかなーと思いつつ、
さてこれからの「ジョジョ」がどうなるか…
・ディエゴさまの美しさに酔いな
いや終始ディエゴがうつくしすぎてどうしようでした。
HPとの絡みも、「互いにどーでもいー」んだけどタッグ組んで連携とれてて。すてきだった。
・他世界から来たディエゴ
あの世界のディエゴはやっぱりダイヤモンドとりあってたのか…でも他の奴らとの関係性は変化ないんだろうな。
しかし恐竜化ではなく「ザ・ワールド」を発現させてるとは、あの世界では一体何があったのですか。
・ルーシー無双
「あたしは…ジョニィが遺体をあなたから奪うのに失敗したときのために、ここで待っていた」
「あなたにこれを渡すために」
おおお恐ろしい子…!
自分の頭部を見せられたディエゴもそりゃあびびるわ。
ルーシーが、スタンド能力ないただの14歳の娘さんなのに、スタンド使い相手の勝率が半端なくて恐ろしい。助力があったり、事前の手助け込みだったりもするけど、致命的な怪我も負わないで切り抜けてきてる。
・スティール氏とルーシーの関係性がすきです
・ジャイロとジョニィのなんてことない馬鹿話がすごく、すきです
・大統領とファースト・レディの関係も実はすきです
・ウェカピポはもうちょっとマジェントにやさしくしてやればよかったね笑
・ジョニィとディエゴの関係が、なんか、1部と重なるようでいて重ならないなぁと思ってわらいました。
ジョニィにとっては(憶えてるか知らないけど)兄さんが死んだ馬を直前まで引いてた小僧さんで、「あいつに関わるとロクなことがない」と再三いうのはそこらへんもあるんだろうなぁなんて。
1部ではまだ奇妙な友情築けてたのに、7部ではまったく築けてなくて(むしろジャイロにお株奪われてて)わろた。
ディエゴの妙なフレンドリーさというか…恐竜村(と初対峙のあの一件を呼んでいる)のときの「コーヒーだな。一杯くれないか」の、ディエゴ側の敵意ないよアピールがこう…おまえ元ジョッキーのジョニィを案外目障りな敵だと思ってるな?っていうか…
ジョッキー時代のジョニィはディエゴに一回も勝ててなかったみたいだけど、敵意とまではいかなくて、
対してディエゴはジョニィを意識してたか否か。
意識してなかっただろうな…
いや、レースで最初に張りあったとき「こいつ!元騎手か!」っていってたから。
でもジョニィの兄貴の落馬事故のとき思いっきり現場にいたし、ジョニィが騎手デビューしたとき兄貴の話もゴシップとして思いっきりまわったろうから、耳聡いディエゴなら「ああ。あのときのやつの弟か。面識ないけど」くらいは思って、多少は気にとめたり…しないな、だってジョニィはディエゴに勝ててないもんな。記憶しないだろう。
ジョニィが「DIO!!」って呼ぶときは憎々しさがこもってて、
ディエゴが「ジョニィ!」って呟くときに歯軋りしながらでも舌に名前をのぼらせる色気みたいなのがあって、
なんでだろうな。ディエゴが耽美系の美しさだから何にでも「あーディエゴうつくしいな」って思ってしまうのが敗因かな。
・ジャイロが助けようとした男の子
マルコ…だっけ。恩赦が出たけどその後ふつうに風邪で死んだ、っていうのが。ジャイロの選択が正しいとか間違ってるとかじゃなくて、世の無常さと、それをもし知ってたってジャイロは「それまでは生きろ」と男の子を生かそうとするんだろうな、と。
そもそもジャイロは「納得」のために動いてるから本人の「信念」の問題でもあるし、男の子がその後どう生きて死んでも、それは二の次というか、別の問題だよねっていうか。
・数年後、王国が革命で解体され、後にツェペリ一族は別の国に移り住んだとされるが行方はわからず。
どうなったんでしょうね…
あの厳格な父親、手紙を書かず、人を家に招かず、感傷を断じる父上様。彼は長男の死をどう受け取ったんだろうか。ジョニィはどんな風に話をしたんだろうか。ジャイロは結局あの国に眠っているんだろうか。
・首から上を吹っ飛ばされたディエゴと、アメリカから棺と共に海に出て行くジョニィ
1部の焼き直しなのに、ちょっとずつ違って。ああ一巡後の世界だなって。
1部だとディオは首だけになってて、ジョジョはアメリカへ向かって航海に出るはず。
・ジョニィの旅立ち
なんていうかな…ジョニィの思い出すこの2カ月程度の旅の記憶が、いろんな人との出会いで、特に多いのがジャイロで、そのジャイロが大概笑ってるってのがね、ジョニィの成長物語だったんだなって。
たった2ヶ月。されど生涯の友と呼べるんだろうな。
ジャイロが遺言としてレッスン…5?と、「遠回りが最も近道だった。ジョニィ。お前がいてくれてよかった。お前がいたから、俺はこの道を来れた」っていう、あれ。
ジョニィより5歳年上だけど若干24歳のジャイロが死を覚悟して最後に伝えることばがあくまでジョニィに「何か」を渡そうとしてるっていうのが。この二人は旅を通して師弟で無二の友人になったんだなって…
自分の足で立って歩いてるジョニィと隣を並んで歩くジャイロを一度見てみたかったなと思いました。いや、もう既に見てるか。馬上では肩を並べてた。彼らはとっくに肩を並べて歩いてたんだ。
ジョニィは今後どうするのだろう…父親との和解が短くてさらっとしてるのに、いかにもアメリカ的な演出といえばそうなのに、凄くどきっとしました。ジョニィ、親父さんと話して、家に戻らないにしろ、旅の話をするといいよ…大事な友人の話をするといいよ。
・遺体の行方
ディエゴの遺体がないことから、もしかしてルーシー遺体の代わりにディエゴいれてあそこの鍵閉めた?
そして「幸福になるため」のことばを踏まえると、もしかして遺体総取りした?自分の身体の中に。左手をみるのは、ジョニィの左手の中に手が埋まってたことを踏まえた「そこに遺体がある」って暗喩だと思ってるんだけど。
ジョニィが歩けてるのは永遠の黄金長方形と回転を見いだしたことに留まらず、もしかして脊椎の最後のひとつ、まだ入ったまんま?
としたら、「悪魔の手のひら」と「遺体」がこの一巡後世界における「石仮面」と「矢」になるわけですねわかります。
そしてレース参加者のノリスケ・ヒガシカタの子孫がこの後の8部ジョジョリオンに出てくると…スタンド使いに関わってるから、スタンド能力に目覚めてると。主人公が結局誰なのかってことによって、彼が目覚めてるスタンド能力が「誰」由来なのか変わってきますよね。ポコロコとかだったらわらう。いや順当にジョニィの子孫なんだろうけども。そのはず。
しかし、各部において必ず主人公を「ジョジョ」にしてきたのに、ジョジョリオンの主人公の名前の確定しなさはどういうことなんだぜ。「ジョジョ」のはずなのに。どういう由来の「ジョジョ」なのかが明らかにされてない。今までの「ジョジョ」は一話時点で主人公の出自がだいたい明かされてるのに。
あっ2部のジョセフは終盤になってからも衝撃の事実ありましたけども。ジョルノも幼少のギャングスターを志した動機のエピソードが後になってからぽろっと出てきたけど。
「ジョニィに脊椎のひと欠片が、ルーシーにその他すべての遺体が入っている」をおす。
遺体まるごとすべてじゃないしもう遺体は「生まれた」から、ルーシーには何も起こらないんじゃないだろうか。
8部ジョジョリオンが4部と同じ杜王町なのも、1~3部までの焼き直しをSBRの中で為されてるからですよね。次は4部から。
でも8部ジョジョリオンでも変わらず1~3部や今までの世界とのつながりが出てくるんだろうなぁと思うと、ジョジョはほんとつながってるなぁと思います。
荒木先生の、なんていうかな、テーマ(主題)?…テーゼ(命題)?みたいなのがぶれないからなのかな。あくまで「人間の意志」の話をしてて、スタンドはその意志を具現化したものっていう。
ジョジョリオン完結もまだ遠そうだけど、読みたくなってきた…!
ところでぜんぜん感想が短くない件について。
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