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愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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久々に書く記事がこれか!と言われても、銀魂は「もはや何をか言わん」みたいな状態になってるし、だいたいツイッターで垂れ流してしまうので、しかたがないのだ!!

仕事上がって帰りの電車の中で唐突に「もしかして今日水曜だからレディースデーなんじゃ?」と思いついてしまったばっかりにそのまま上映してる館と時間調べて新宿バルト9行ってきました。

シン・ゴジラについては極力ネタバレを隔離しておきたいのでここで。

観てから読んでね。
そのほうが絶対面白いからね。
感想なんかより映画そのもののほうが説得力あるからね。

百聞は一見にしかずなんやで!!






時系列バラバラで。

・「シン・ゴジラ」っていう題字みたとき、あまりにも原点に忠実すぎてフフッってなった

・映画泥棒見るたびに完結篇思い出す…あれは映画館で観るからこそ最高っていう、あんな構造の映画そうそうなかった…あんなアニメ映画を作ろうと思う人なんてこれからもそういないと思う…

・最初にゴジラの顔みたとき「は?」ってなった。なにこれ怖くないじゃん。いや狂気は感じられるけど、あまりにも単純すぎる。重厚さはない。なにこれゴジラなの?
ゴジラでした。
超進化するから最初は屠殺直前のニワトリみたいに見えても侮るな。

・文字による情報がすごい多い。映画なのに。
でも邦画だなって思った。文字の多さが。
もちろん全部読まなくていい。でも読んだほうが面白い、絶対。

・台詞聞き流す人多いんじゃないだろうか
わたしがこどもだったらきっと退屈に感じただろう。難しいんだもん。
でもデスノや銀魂や京極夏彦作品の文章量に慣れた今、まったく難解ではない。有難いこっちゃ。
文字多いとか台詞の情報量多いとか言ったけど、登場人物は全員必要なことしかしゃべってない。必要ない台詞はひとつもない。一言しか台詞ないひといっぱいいる。

・すばらしかった…
提督(艦これ)やってるわたしからすると、護衛艦やらなんやらが出てくるたびに「あっあっ」となれたのでとても…おいしかったです…
たかなみ型出てきたけどうちに高波はいません。クレジット見てたらいずもも出てきてたみたい。出雲丸…じゃない飛鷹ちゃんはいるよさすがに!
ガルパンとか知ってたら10式戦車とかでもっと「あっあっ」ってなれた気がする。

・自衛隊の総力戦でかすり傷一つ負わないゴジラさんぱねーーっす
前線基地壊滅…
むちゃくちゃ熱かったし自衛隊の練度の高さが窺えて震えたんだけど、「でもこれも効かないんでしょう?」ってのが薄々わかってるから絶望感はんぱなかった

・絶望感
そう、絶望感なんです。
中盤からこっち、ずっと絶望感がひしひしきて、震えるほど怖かったです。
言うまでもなくゴジラの蹂躙する地は東京です。首都です。
わたしも東京に住んでいます。
幸いにもというかなんというか、わたしの生活圏にはゴジラはまったく立ち寄らず、暮らしたところにも学校にも過去の仕事場にもかすらなかったんですが、もしそのどれかの地名が出てきたら恐怖でひっくり返ってたかもしれません。
けど現在の仕事場近くががっつりと出てきたので…それは…うん…
他人事じゃない感がありました…

作中で総理大臣が避難勧告に対して「生活を、人生を捨てろということだ。容易にはいかない」みたいなことを言うのですが、うん。そうなんですよね。

今まで暮らしてきた場所を、服を靴を部屋を小物をパソコンを、捨てて、
今日まで働いてきた仕事場を、仕事を、永遠に失業して、
さっきまで会話してた同僚を、友人を、なくして、

それがゴジラなんです。ゴジラの恐怖なんです。
昭和の頃、一番最初のゴジラが封切りされたとき、これを観た人の、最初に「巨大怪獣」という概念に触れたときの人々の恐怖は、衝撃は、いかばかりだったろう。
それでも昭和のその頃は「戦後」だと思うので、空襲の記憶も新しかったのではないかと思いますが。
海の向こうの国から爆撃機が飛んできて、手の届かない高度から爆弾を落として去っていく。それも、一般市民には対処が出来ないという点で、恐怖だと思います。
でも、ゴジラは違う。その爆撃機でも殺せない。傷もつけられない。傷をつけたら、学習されて、近辺を飛ぶ飛行物を無差別に撃墜するビームを放出できるようになった。
海の向こうの国から来る爆撃機は、ただの手先だから、怖いけど怖くないって思いました。指先みたいなもので、それ自体は落とすことが出来るし、手じゃない本体と話をすることが出来たら、手を引いてもらうこともできるから。
でもゴジラは海から来たけど話せば通じる誰かがどこかにいるわけじゃなくて、ただもう言葉の通じない怪物として厳然とそこにいる。

ともかく怖いんです。

パシリムもそうだったんですけど、怪獣って怖いです。
それはわたしが個人以上の力というものをうまく想像できないからだと思います。個人で相対できるものは怖くないんです。それはどうにでもできるとどっかで思ってるので。
「嫌な上司がいる?ストレスが溜まる?大丈夫だ、どんなクソほど腹立つ上司でも、包丁で刺せば死ぬ。理不尽な理由で意味もなく罵倒されたときも、そう思っていればすっと心が安らぐ」みたいな呟きをツイッターで見たことあるのですが、うん、そんな感じ…

人間大なら怖くないんです。たとえ相手が猟奇殺人鬼でも、呟き通り、「刺せば死ぬ」ので。「ぐだぐだしゃべってねぇで今ここで後ろから刺せ。さすれば解決だ」と、極論として言えてしまうので。
でもゴジラもパシリムの怪獣たちも、「刺せば死ぬ」なんてことがありえないので…
銃撃でも誘導ミサイルでも傷一つつかなかった超生物に、「刺せば死ぬ」理論は無力です。無理です。

極論、「自分ならこの場合、こう対応する」という想像の余地があれば、平気なんです、わたし。
「自分の方がこの登場人物より賢い行動がとれる!」と思ってるわけじゃなくて、「こう行動したら?」「このときこう判断してたら?」というIFで想像を広げることが出来れば、楽になれるんです。なんとなく。
でも巨大怪獣は無理です。
人間ひとりができることなんて何もありません。
だから怖いんです。

でも、ひとりじゃないから、日本国だから日本人だから、この映画は面白い。
危機的状況における日本人の行動のクレバーさは3.11をみて下さいとしか言えない。それほどすごい。
作中でも言ってたけど、官民にすごい人いっぱいいるんだな…って

・捨てキャラがいない
一言しかしゃべらない登場人物めちゃくちゃいるよ!!って話だけど、ほんとどんなに多くても必要な人しか出てきてないし必要なことしかしゃべってないから、捨てキャラというものがないんです。

・色々「あーーっ!」ってなったけど、怖くて悲しくてあーーってなったのは総理以下重要なポストの大臣たちが乗ったヘリがピンポイントで撃墜されるとこ…
あそこの絶望感やばかった…
それまでは、今まで何回もあったみんなで総理に決断迫るシーンで「民主主義だなぁ…」って多少もどかしく思いつつ笑ってたりもしたのに、いざ総理に死なれるとほんっとに困るしどうしたらいいのか…って途方に暮れる気持ちで、苦しかったです。
ちょっと滑稽だったりしてくすっと笑ったりした場面もある、民主主義で選ばれた頼りにならないリーダーである総理たちに、頼る気持ちが自分のなかにあったことにあそこで初めて気がついた。
キャラクターとしても大分見慣れて好きになってしまってたからそういう意味でもつらかった…

農林水産大臣が臨時総理ってなったとき「なんて?」って思った。農水大臣が??繰り上がって????総理????ハァ???そこしか生き残ってないの??他の生き残ってるまともな大臣は流石にこんな修羅場の責任押し付けられる総理役はうまく逃げたのか…ってことはこの総理ぼんくらやん!!????だいじょぶなの今は有事だよちゃんと決断できるの!!???

でも杞憂でした。
臨時の繰り上がり総理だろうと、一国の首相でした。

かっこいい公務員しかいない。

・公務員大活躍映画
現代の邦画でここまで公務員が終始活躍しまくる映画があっただろうか!?ってくらい活躍してます。自衛隊、警察消防、大臣、官僚…
血税を注ぐ意味はある。そう思いました。
彼らは意味もなく官僚や大臣ではないのだ…

絶望感にはいくつかあって、
・世界の軍隊でも指折りの練度である自衛隊が総力戦を挑んでもかすり傷ひとつ負わせられない
・現代の最新兵器がまったく歯が立たない
・有事に決断できる決定権を持った首相以下有能で有力な大臣たちが軒並み死亡
・東京が火の海
だいたいこんな感じでした。

特に「東京が火の海」はほんと…こわくて…
前述したけど、生活の場が無残に蹂躙されるって、かなり身の迫った恐怖を感じます。
想像してみてください。あなたの部屋をロケ地にして、そこを怪獣が踏み潰すさまを。

本の一冊、吊るしてあるハンガーひとつ、置かれたままのカップひとつ、スマホの充電器ひとつ、すべてあなたの部屋を再現したジオラマを、怪獣の足が突然横の窓方向から突き破ってきて、机を椅子をベッドをソファをテレビをパソコンを冷蔵庫を本棚をぬいぐるみをぐちゃぐちゃにして、窓を壁を屋根を床を陥没させ破壊の限りを尽くして横断してゆく光景を。

想像できましたか?
直視できますか?

そういう感じです。
少しでも想像力があるのなら目を覆いたくなるような、やめてくれと頼み込んでしまいたくなるような、圧倒的で容赦のない絶望感でした。

東京を火の海にする、ってそういうことなんだなって
そこには人が住んでるんだ。人が暮らしてきたんだ。やめてくれ、壊さないでくれ、もう帰ってくれ、いいや死んでくれ。
怖かったなぁ…
パシリムと違って、ゴジラだからこその絶望感と恐怖だったと思いました。

・結局ゴジラは何をしに来たの?
さぁ…
東京を蹂躙しに来たんですよ。

・足止め部隊
あれは終わってから近くの席だったお兄ちゃんが「なにあれwwギャグじゃんwww」て笑ってたけど、わたしは笑えなかった。
むしろすごいと思った。あと自分にはこの作戦を思いつく発想がないと思った。思いついても決断できるだろうか。
新幹線と電車による陽動です。

新幹線ってね、世界でも類を見ない、ものすごい高速鉄道なんです。
車体や何やらの技術もそうですが、問題は信頼性や安定性。
無事故なんです、新幹線って。
人為的な事故…メンテでの見落としや車掌・運転手のミスでの、決定的な死亡事故がない。
つまり、すごい技術の結晶である新幹線を、無事故で何十年も運用していることがすごいんですが。
新幹線って、揺れないでしょう。水の入ったコップ置いといても、倒れたりしないでしょう。
線路もきちんと整備されてて、それが何十キロも続いてて、日常的に、目立った遅延なく、運転されてる。
日本の鉄道システムってのは世界でも類を見ないレベルらしいのですが、その、安全神話を今も着々と積み重ねてる、国の誇りのひとつと言っても過言じゃない新幹線を、足止めと陽動のためだけにゴジラの足元に突っ込ませる。
すごい。
真似できない。
発想がない。

勿体ないとか惜しいとかいう以前に、やばい、まじか、と。

電車も同様です。
ちなみに各路線の電車の車両って、古くなると新しい車両に代替わりするんですが、古い車両ってどうなるかご存じでしょうか。
解体する?全国の鉄道博物館に寄贈?車庫に仕舞っておく?
いえいえ。
おもに東南アジアの発展途上国に、無償譲渡されてるんです。
これは日本による発展途上国支援のひとつだそうです。だから、フィリピンなどで見覚えのある車両が走ってたりします。日本で現役を引退しても、アジアのどこかでは今も元気に働いていたりするんですね。
地球の反対側であるチリかどこかでは元・丸の内線の車両が走っているとか…
あと譲渡先はある程度決まっていて、東京メトロはA国へ~、東急はB国へ~、となってるみたいです。譲渡関係ってのもどうやって決めてるんでしょうね、それはわからないんですが。

ちなみに日本の車両は、その信頼性故にけっこう喜ばれるんだそうです。
「日本の鉄道システム」自体の信頼性が高いからだと思います。そして、鉄道ならドイツか日本がやっぱり優秀だとか。
中国製はすぐ壊れるんだそうな。安くて買っても、すぐ壊れて、修理にも時間とお金がかかるので、ドイツや日本から信頼できる商品を高くても買うのがいいんだとか。日本製の信頼度ってほんとに世界一らしいですね…あと商品そのものも素晴らしいが、きちんとアフターサービスまでしてくれるとか。電車じゃなくても。端的に言うと「仕事に責任を持つ」ことが徹底してるらしいので、そこもポイント高いらしいです。ふつうのことだと思うけどなぁ。

その電車の車両を、同様に足止めと陽動のためにあるだけ突っ込ませる。
まぁあれは在来線だけでしたけども…メトロ含む私鉄はなかったですけども…
山手線とか中央線とか、めちゃくちゃ見覚えある車両ががんがん突っ込んでく様もまた、しんどくなる光景でした。

東京は壊滅です。ゴジラを倒したって、無効化したって、壊滅です。
放射能の問題が解決しても、人的・物的な損害が凄まじいです。経済的損失は計算するのもアホらしいくらいだし、今後東京が、いや日本が、観光の問題を抜きにしても、どのような位置に置かれるか…そして国際社会でどのように見られるか、扱われるか、それを考えると恐ろしいくらいです。
でも復興できなくはありません。

「この国は敗戦からの復興で立ち上がってきた国だ。今度も大丈夫だ」みたいなことを最後に言ってたんですが、それまさに。
立ち上がれない気がしない。
こんだけのことがあったのに、まったく、希望を失ってない自分にもびっくりしました。

敗戦の焼け野原からあっという間に立ち上がって、何十年も経済大国2位の座にいたのだ。
3.11のその後も、この国はその機能を失っていない。
うちの国って何があっても平然と立ち上がる、それこそ怪物のような国なんだな…って色んなもの読んでるとおもう。こんな辺境の島国なのに…極東の小島なのに…資源ほぼゼロなのに…有色人種の単一民族の国なのに…

結論としては、「俺が、俺たちがゴジラだ!」ってこと(?)

もっと言いたいこといっぱいあるし燃えた!とか萌えた!!って話もいっぱいしたいんだけど、もう午前三時すぎてるんでいい加減風呂入って寝ますね!!!

明日も仕事だ。
思いついたのを推敲ゼロでひたすら書き殴ってるだけなんで、また追記したい。
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