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愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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他に書くところがないから…!

銀魂は空知んたまが健康でいてさえくれればいくら遅くなってもわたしは文句ないので…
すごく惚れこんでる漫画家さんが、身体壊して休載して、掲載雑誌が廃刊になってそれっきり、ということがあったので。今どうしてるんだろう…

血界戦線はアニメ完走、原作も第一部完の10巻まで読了済み。
ネタバレあるので以下たたみます。





順番にいこうと思ったけど、思いついたまま発散しますね。


ウ ォ ッ チ 兄 妹 尊 い。


どれほどこの一文が陳腐であろうとも、そう言わざるを得ない。

わかってはいたけども10巻がすごすぎる。
っていうか昨日6巻から10巻まで買ってきて一気に読んだんですが、一冊読むごとに、いや一話読むごとに「あー!これがいちばん好きな話!」って思うのに次の話読むとまた同じこと言ってて、その次の話いくとまた同じことを…

順番に6巻から行きますね。

6巻
「ラン!ランチ!ラン!」
・長らく5巻までしか持ってなかったのでツェッドさんの性格が掴めてませんでした。「ランチトリオ」タグ理解。この三人組、ちょいちょいランチ行って阿呆な遣り取りしてるといいなぁ
・ダニエル警部補めっちゃいいかんじ。これ絶対最初はライブラに、というかブンさんに対して、めちゃくちゃ反発したんじゃない?そこからの受容、くそったれたことにこいつらがいねぇと困るんだこのくそったれた街は、みたいな感じでは?と思ったけど、後の10巻のほうでは普通にかなり協力的に見えるし、面子的なあれも薄いように見受けられる。ここの出会いとか二次創作でありそうだな読みたいな…
・ビビアンとレオをかばうツェッドさんもだけどザップの咄嗟の反応がすごいよね。というかそういう漫画とはいえ君たち技名律義に口にするよね。その余裕ないときでもね。
・21時間食事にありつけなかったって…21時間ぶっとおしで戦ってたということですかこれは。一緒に戦ったであろうクラウスさん、番頭も驚異的だし、ランチトリオのコマの端っこで普通に「おつかれー」と言って去るKKさんすごすぎだろ。
・すごい…最初の寿司屋来店時との落差…すごい…こう…哀れ…

「人狼大作戦」
・今までいまいち語られなかった「人狼とは何か?」の話が出てきてうれしいです。存在を希釈する。シュレ猫を連想したけどちょっと違うかな。
・人狼局からライブラに派遣されてるのがチェイン、という立ち位置なのかな?それとも、「人狼であるかぎり所属を求められる互助組織:人狼局に籍を置きながら、ライブラの一員である」のかな?チェインにとっての比率がわからんし、人狼局というのがどこに属してる何の局なのかがわからぬ。というか、HLにまともな行政はあるのか、機能してるのか、市長選挙とかどうなってるのか。米政府からHLに対するアクションや何かがよくわからないし、州っていまいち日本に住んでると理解できぬ。都道府県よりもっと自治っぽいイメージ。
・チェインってレオのことレオって呼んでたんでしたっけ。いまいち人の名前呼ぶシーンや印象が薄くて。ザップのことを猿猿いう印象のが強すぎて。「お前はレオの友達かー」っていう、あの小さな親切、お茶目が、なんかかわいくて。
・思いっきり天才の類だった…チェイン。そういう能力とはいえ、ライブラではほかに圧倒的に目立つやつらがいるから、今まで凄みがわからなかったよ…かっこいい…
・ところで「ザップっち」って呼ばれて「なんすか姐さん」って振り返るザップの阿呆面がかわいくてしょうがない。
・番頭さんには大変納得がいかないことでしょうが、女心、乙女心的には致し方ないのです。ブンさんほんと平手もらうような真似すらしないで渡り歩く女性関係だから、ちょっと楽しいですこれ。ブンさんにとってチェインは「かわいい部下」「しいて言うなら妹みたいなもの」であって恋愛感情なんかはないんだけど、「しっかりもので仕事が出来て、かわいい妹みたいな娘」であるからこそ、顔に手形を貰うようなことにも甘んじるっていう…そういう相手がいるっていう…それだけでも、ライブラ、いいね…って思いました

何を隠そう、ライブラ大好きなんです、わたし。
ライブラの面々が、ええと二次創作的なカリカチュアなしで、腐った意味もなしで、でも互いに背中預け合って共闘して、誰かが傷付けられたら傷付けた相手をぶん殴り返しに行くのに些かも躊躇いがない、理由とか言われても結局「そこにいるお前が大事」ってことに過ぎないシンプルさが、すんごい好きなんです。

あとこの組織、レオが入ってから色んな意味でカラー変わったっぽい…と、欲目を引いても思いました。
ザップはクラウスさんに突っかかるのが日常茶飯事っぽかったのに、レオが入ってからは後輩とつるんでたかってべたべたしてることのほうが増えてるっぽい…とも思うし、ツェッドさんという弟弟子ができてからはこれ更に拍車かかってる気がする。
ツェッドさんが加入したこともだけど、若者組が増えて、そこが賑やかに、やたら仲良くなったことは、本部の雰囲気変えてそうだなぁって。レオが「戦闘能力を持たない上に戦局を左右する義眼持ち」で「なるべく保護する対象」というのも若者組のトリオ感に一役買ってる。

ザップがもーーーーーどーーーーーしよーーーーーもない、構ってちゃんで寂しがり屋でバカでクズで、ほんっとよかったです。ランチトリオよ仲良しであれ。

「アウトローオブグリーン」
・こう…ベタな話なんですが…ベタさがいい…すき…結局ぜんぶすき…
・クラウスさんの指は緑の指…なにそれほんともうクラウスさんすき…
・ブンさんマジ…マジこの…自分の見目充分わかってて誑しこんでる感じ…マジ番頭…ごめん二次創作ではみるよねって思ったけど原作でやらかされてるとホントブンさんおまえ、おまええええ 番頭は汚れ仕事とか請負すぎだと思います。でも彼なりのひとかけらの誠実さが、きっと彼を苦しめるんだと思います。ばかだなぁブンさん…
・対してクラウスさんのあまりにもまっすぐな、愚直すぎる遣り方よ。あまりにもいつも、常に、正攻法すぎる。
・「やつらは彼女を、大切な花を踏みにじったのだ」 なんという誠実さよ…このクラウスさんがかわいすぎてつらい。そりゃあ番頭もゆるすよ。
・植物は、手をかけたぶんだけ、応えてくれる。
・メイヴィちゃんのために、キリシマさんはこれからどんな道を選ぶのかな。

7巻
「マクロの決死圏」
・「絶対に捕まらないことが音速猿の生存戦略」…そのソニックが、ソニックの動きを追えるレオの手の届く範囲で安らぐ意味、とか考えると、なける
・ザップがむちゃくちゃフッツーにリールくんに話しかけてて笑ってしまった。まともか!でもチンピラだった!息を吸うように人にたかる!チンピラか!チンピラだった!
・ほんとブローディはハマーと二心同体になってよかったよね~運命の人じゃん…お前、それ以上の相棒いないよ、ハマーはブロディだろうがアリス獄長だろうがライブラメンバーだろうが、みんなを絆して親しまれる、ほんとにいいやつである
・ギガフトマシフ、っていう名前の安易さにいつもわらってしまう。世界最大の「個人」
・「お前はお前の身の丈から見える世界を放棄したんだ」
・「人の怪我を…体質を笑うのは許さない」

・レオってこう、“広くてふつうの心”を持ってるんですよね。“普通”なんてお化けみたいなもんで、レトリックとしては存在するけど実在はしない。それでもレオを表現するとき“ふつうの少年”と言ってしまう。
クラウスさんなんかはそこに普遍性故の尊さを見出して、その尊さの不変性を得難い特質だと思ってる。ブンさんも普遍性の尊さをレオに見出してる節あるけど、不変ではなくその普遍、“ふつうのおとこのこ”がここ(傍)にいることを得難いと思ってそうだ。
何が言いたいかって、レオの正義感は“ふつう”で、あまりに“ふつう”に優しくて、それは“まっとう”と言い換えてもいいもので、そういうものは年をとるにつれてわかりやすく表に出して振りかざすことが出来なくなるもので、少年や青年と言われるからこそかもしれないけど、ふつうにまっとうな行いが出来るレオの、その強さと弱さが、ほんとに眩しいってことです。
眩しいとか光云々はアニメとか10巻とかでも散々語りたい…
7巻時点で、既にレオは「弱き者」のヒーローだった。

・レオの義眼が少しずつ「出来ること」の幅を広げていくのが、怖いようであり楽しみなようであり… 使うのは「人」だから、使い方というか「できる」「やりたい」「こうしよう」っていう意志が肝なんだとは思う から、もっとこれから出来ること増えてくんじゃないかな
・ソニックお手柄!ソニックの知能がどれほどかはわからないけど、猿っていうくらいだしかなり人間に近いレベルでは?と思ってる。そのソニックがあんな役目を引き受けたのは、…なんだろうな。あれがリールさんであるという認識、そしてレオへの信頼かな…
・みんな結構穏やかなにこにこ顔でリールさん(小)のこと見守ってるけど、レオの友人だからっていうのあるんですか…とか思ってしまう
・女子会こわい

「エスケープ」
・風船猫…名付けようがないけどこれ絶対名前が風船猫…わたしにはわかる…
・というか風編みでなんとでもなるのでは?
・レッドヘッドが風船猫に負けてる…
・このピタゴラスイッチは是非アニメで見たくなる出来wwww
・燃焼を科学的にわかってないけど手足のように扱えるザップ。たぶんプラズマカッターについても全然わかってないんだろうな。俺とお前の必殺技合わせたら最強じゃね的な…
・兄弟弟子はほんとうにいい…ほんとうに…
・ツェッドさんはHL来てよかったね。ビヨンドあってよかったね。と思う。鰓呼吸ブルースに続く。

8巻
「王様のレストランの王様」
・ドレスコードありだーー!ブンさんとクラウスさんは通常運転だ!白スーツが似合うザップはずるいな…黙って立ってたら普通にいい男じゃないか。しかしレオの蝶ネクタイにサスペンダーって…半ズボンじゃないだけよかったけど、何歳扱いされてるんだ
・ジャングルクルーズ…最終的に猛獣みたいに原始に還るのは食ってる人間だけどね、というか本当に食べてるのは食べ物なのかあやしく思えてくる。粉とか入ってない?そう?
・チェインが涙し、KKさんがフラッシュバックに苛まれ、ツェッドくんが死に、ザップがVIPと一夫多妻制で意気投合する料理。何がなんだか…でもまだ理性を保ってる番頭と、レオの心配をする余裕のあるクラウスさん。生活水準、生きる世界の差ってこんなところで出るんだなって、ちょっと遠い目になりました。
・堕落王フェムトほんと憎めないな…自分なりの美意識というやつが確立してるやつに弱いです
・レオやったねレオ…でもミシェーラやトビー連れてここくるのは正直ちょっとためらうね…人格崩壊しそうだもんね…

「幻界病棟ライゼズ」
・三年前の「あの日」の話を聞いたのは初めてだなぁ。
・レオが散々な目に毎回あいつつもザップに取りすがって泣いてるの見るとほんとお前ら仲いいなって
・クラウスさんの笑顔にびびるルシアナ先生(まだ人間)かわいい。改造後のルシアナ先生(小)は顔の怖さを思い出して怯えて逃げてるっぽいけど、面と向かって挨拶したら怖さ取れたぽいかわいい。ルシアナ先生(小)かわいい。
・レゴブロック区画整理をあそこで留め、霧の結界のなかに街を閉ざしたのは「人界の術師」、なんですね。
・いやほんとにザップさんMVPっすわ!流れるような低レベル罵倒!小学生以下!!これはゴミ以下!!誰もが侮蔑の眼差しで見下ろしはたき倒したくなるこの語彙!!!!すばらしいとしか!!いいようが!!!おまえほんっっと空気読まないな!!!脊椎反射で生きすぎだろほんとにチンピラだな!!!!!!(ほめてます)(絶賛してます)ライブラ三人のなんともいえない顔よ
・三年の研鑽と、レオ。クラウスさん一人で100秒ではなく133秒しのぎ、その133秒でレオが諱名を見て打ちこみ、番頭がレオ(弱き者)を守ることに専念し、守り切る。確かにこれは三年前では絶対に出来なかったことだなぁ。

9巻
「鰓呼吸ブルース」
・若者組がかわいくて…大人組が事件解決に全然絡んでこない(これない)っていうのもなんか好きで…
・レオが忘年会の幹事やってるのとかもう、微笑ましくて…慣れたねぇライブラに…HLに…
・ツェッドさん、やっぱりHLで、ライブラでよかったよ。そもそも外で魚人が生きていくのは難しいよ…君の人柄でもさ…たったひとりの種族でもさ、仲間がいるし、その仲間はみんなそれぞれ力があって、君を助けたり守ったり出来るって、結構得難いことだと思うのよ
・今さらりと明かされる神々の義眼の厄介さ。やっぱり最初は慣れないよね。レオはミシェーラに失明背負わせたこと気にしてるけど、じゃあだったら自分が失明背負ってた場合、ミシェーラは神々の義眼を背負う羽目になってたわけで、そっちのほうがしんどかったのではと個人的には思う。足が不自由で義眼持ちって、いざというとき逃げる手段すらない。
・チェインの表情が豊かでとてもうれしいです。あとメール一斉送信した瞬間背後に立ってるってことは、自力でなんか勘的なものでここまで来たということですかザップは?え?
・弟弟子のために全力で仕事片付けて全速力で報復に向かうザップさんかっこいい。チンピラだけど。チンピラ故に。迷いゼロか。
・「私の仲間」
・風編み 何気にステキで自分に出来るささやかな方法でお金稼いでるツェッドさんつえーー

「ブラタタツマム」
・この話…めっちゃ好きで…いやこれもベタと言われてしまえばベタなんだけど…そこが好きで…!
・本名すら一切不明のKKさんの私生活覗くのどきどきしました。普通のご家庭だ…!ううっ…最強のカーチャンが普通の家庭もって二児の母やりながら授業参観と仕事の兼ね合いに悩んでる…!KKさんかわいい…かわいいお母さんだ…
・どんどん出てくる兵器。どんどん操作がやけくそになるKK
・でも今回授業参観にKKが出てなかったら明暗分かれてたよねっと。モニタ越しだからBBだと瞬時に看破できた。頭部がまさか授業参観にいるとは…
・ああいう突入部隊に隊員として(コマンダー:部隊長として?)自分を編成して作戦行動をする、なんてのもアリなんだな、番頭。崩落以前は世界中で傭兵まがいの仕事の仕方してたのかなーとか考えた。今みたいに如何にも幹部っぽく振る舞ってる年数のほうが少ないのかもしれない。今は現場にも出るけど事務仕事も多そうだなぁ
・あのBBがほんともう…ただの「パパ」で…不老のBBが限りある命を育み共に生きるということの意味よ
・ブンさん入院してるの何気にライゼズじゃない。ザップさんとかレオとかライゼズで処置受けた組はなんとなくビヨンド仕様の処置でのちのち外界出て支障ないのか心配になるけど、ザップさんは何となく平気だろうなだってザップさんだもんな。でも一度脳吸われてまた戻された人が普通に外に戻ってるし、二次創作で心配されるほどのことはないって気もしてる。大丈夫大丈夫。

10巻
「妖眼幻視行」
・ウォッチ兄妹尊い
・しょっぱなからランチトリオで仕事してる日常風景イイナー、トテモイイナー
・レオの義眼は見せようとしなければ見えないのか。普段の糸目は多少は意識して糸目なのか。義眼はでも、発動させてなくても、常時そこに義眼としてあるわけで、レオが目を開かなくてもあるわけで…ルシアナ先生があそこで初めて気付いたっていうのが不思議でもあり

・10巻は本当にレオが愛されていて目頭が熱くなりますね
ミシェーラの護衛に当たり前のように臨むライブラ、っていうね。組織として臨めなくてもこれほんと番頭の言う通り絶対クラウスさんがギルベルドさん付けたよ。
ウォッチ兄妹の再会の場をこっそりと見守るライブラ、っていうね。厳密にはライブラメンバーではないルシアナ先生までいるし。先生が統合状態で病院留守にするってすごいな…ルシアナ先生(小)だったら、「ああ端末をこっちに寄越して様子見しつつ本体の大半は病院で仕事してるのね」って思ったのに。やっぱ統合状態のが複雑で真剣な見分には適してるのか。

・ミシェーラがあまりにもいい性格すぎる…すき…ダメだこの子…めっちゃすき…

・思ったけどBBがあまりにもホイホイ出るので、今までレオ(義眼)なしでライブラや世界はどうやって凌いでいたのだろうと真剣に疑問に思うレベル。
義眼は切り札だけど、今までその虎の子なしでやってきたわけで…ないほうが普通だったわけで…むしろ神々の義眼でBBの諱名が見えるなんてことのほうが今まで知られてなかったわけで…っていうかそもそも、神々の義眼がBBと普通の人間とを見分けられるということすら、知られてなかったわけで…?
レオの貢献物凄いなぁ…というか義眼なしだと本当に詰んでいる。クラウスさんは単騎最強クラスだけど、諱名がわからない限り今のように封印は出来なかったわけで、即ち限界が来るまで殴り合うしかなかったわけで… 何だそれ無理ゲーか

・レオに向かって吹っ飛んできたヘリの扉っぽいものを普通に殴り飛ばしてるクラウスさんっょぃ
・10も巻数重ねてくると、戦闘時の呼吸の合い方が半端ないですね。呼吸するように当たり前に全員レオ(諱名)待ち。時間を稼ぐこと、ここを凌ぐこと、って目的がはっきりしてるから、連携しやすいってのもあるかもしれない。
・戦い終わって、ちっぽけなレオがこれが最後とばかりに黙ってメンバーを遠くから見るところ、あまりにも、こう……そうだねいつかこんな時が来るんじゃないかって思ってたね、って景色で…

・一応ライブラ面子全員に戦い方について訊いてるレオ
これは、戦闘能力としての鍛え方や戦い方の話を期待してなかったというと嘘になるけど、たぶんレオは、「各人が何と答えるか」を知りたかったんだろうな
それはそのまま「レオをどう思っているか」「どういう役割を求めているか」「各人のスタンス、戦い方」についてだから。「思想」を問うてるみたいなものだとわたしは読んでて思いました。そして思想に思想で返してるのがほんともうクラウスさんだった…せやね…そういうお人だ…
ギルベルトさんとツェッドくんの意見がクレバーかつ実際的すぎるし、たぶんレオはそれもちゃんとわかってるし、二人もわかってるとわかってても問われたらそう答える他ないし。

・ソニックはどれほどわかっていたのか
ソニックは何も認識してなかったと思います。レオの背後に飛んでるデバガメ子機には気付いたとしても、別にそれがあるからどう、とかは思ってなかったんじゃないかな。
ただソニックは、普通に散歩してて、何の気なしに挨拶かわりにレオの頬を触って、何の気なしにまた散歩を再開してった、ただそれだけだろうなって。
なのにそれがレオに勇気を与えるきっかけになった。

・クラウスさんの違和感
普段の行いって大事だな!!!って感じです。レオの。ソニックが挨拶かわりに気安く触れてったこともそうだし、ブンさんが「あいつは一言もなく去るやつじゃないんだよな」とか、電話したのにその後も気にかけるクラウスさんとか。

・「義眼の力勝負じゃ敵わないから」
え?そうなの?
150年モノの義眼って、すごいんだかすごくないんだかわかんないです。片目だし。
使いこなしてるんだぞーって言われたら「わー150年モノすごーい」感じだし、もうガタきてるって言われたら「150年だもんねー人間の身体の耐用年齢が100年前後なんだから超過してるよねー」って感じだし。
義眼がそもそもよくわからないんですよね。
抉ったらそのままホルマリン漬けに出来るのか、どうしても腐るとか保存不可なのかとか。保存出来ても解析不可能っぽいけど、神々のだし。
神性存在との契約なら、本人にしか使えないの?とか。そのへん気になる。
…本人しか使えないっぽいよなぁ…ガミモヅの義眼、あれ誰かの頭部ごと使ってるぽいしなぁ…

・義眼のヒビ
前もレオの義眼にびしっとヒビ入ったことあったけど、疲労と怪我、オーバーヒートで、休めば治った。でもガミモヅはあのヒビが取り返しのつかないものみたいに大騒ぎした。
…本人のものじゃないから一度傷付いたら治らないのかな…だろうな…自然治癒が本人の肉体由来だとするなら(義眼が身体と一体化してる故)、頭部(というか頭蓋骨)だけ残して義眼を借り使いしてるみたいなものだし、治すことは出来ないんだろうな…
あの頭蓋骨も義眼もずっと使ってきたガミモヅ本人のものかもしれないんだけど、「もし誰かから奪ったものだったら?」という仮定の話でした。

・人類の進化
いや、あんた人類じゃないよねガミモヅさん。いや、もしかしたら遠い昔は人類だったのかもしれないけど、もう明らかに今は人類じゃないよね。
完全に妄執にとりつかれて義眼に執着してるけど、もとはただ義眼(義肢)研究をしているだけのただの人だったのかもしれない。というかつっこまなかったけど「神々の義肢」という単語が出てきおった。え?神々の手とか神々の耳とか出てくんの?目があれば充分じゃない?
あ、ガミモヅさんが「神々の作った神工品」って言って出してるのがそれぞれの義肢なのかな。でも何が何だかわからないうちに一撃で粉砕されちゃったからな てへっ 知らね

・「光に向かって」「一歩でも進もうとしている限り」
ウォッチ兄妹尊い。レオナルド・ウォッチ尊い。
ごめん…語彙が…
「尊い」という単語の安売りはしたくないんだけど、この、弱者が顔を上げ立ち向かう、勝つためや得るためよりも守るために立ちふさがる姿は、「尊い」という単語しかうまく当てはめられない。

もうここから怒涛すぎて…

あの日立ち向かえなかったものに、今、妹を背にかばって立ち向かう。レオナルドの強さよ。覚悟よ。彼の中にこだまする、クラウスの言葉よ。
一度も目を閉じない、逸らさない。

そして左ストレートです。
防具なしです。籠手なしです。
挨拶抜きです。容赦なしです。

それまで薄ぼんやりした闇という表現しかされてこなかったミシェーラの瞳が、宇宙のように星々を映し出すさまが、ほんとうにきれいだ。
あの背中を、見えぬ目で彼女は見たんだろうなぁと思いました。
あの景色は、レオの見た景色なんだろうけど、彼女の見た景色でもあると思いました。
見えぬ目にも映る景色。見えぬ目にもわかる光。

あの背中が本当にねえ…
「光」であり「希望」そのものだよねえ
人界の希望ライブラって意味でも、レオがこの街で生きるよりどころって意味でも、
もうそんなんじゃなく、ともかく守護者だし、仲間の背だ
レオの堰が切れてしまったのも頷ける。
あの背中の圧倒的な「もう大丈夫」感よ。

戦闘能力のない少年に、大事な仲間に、その強く賢く優しい妹に、この世の善きものをちりばめたようなきらきらした“ふつうの兄妹”に、手を出して傷付けて泣かせたんだもんねぇ。
ガミモヅさん死刑。
これはライブラならキレますわ。しかもついさっきまで一緒にいた相手が今見たらもう傷だらけの重傷、血まみれだもの。

技名叫んでからぶちかます漫画で、クラウスさん二度目の無言ガチ殴り。
しかも幻の左。
しかも籠手なし。
技名どころか本当に一切の台詞なし。挨拶は流石にないにしても、祈りの言葉、まぁ何か一言くらいはありそうなライブラリーダーの、無言。
これはガチギレですわ。
だって緑の指の話でもそうだけど、幼いこどもや理不尽に襲われた弱き者、このダブルパンチのウォッチ兄妹なんてクラウスさんにとって「守るべき無辜の者たち」そのものじゃないか。
ノブレス・オブリージュを地で行くからなぁ…

腐った意味じゃなくて、クラウスさんはレオのことを大事にしてるんだなぁ、仲間なんだな、親愛の情を持って接し、小さく力は弱いにしろ、だからこそ大切に思ってる相手なんだな、って10巻はしみじみ思いました。
レオたちの護衛は公的にしろ私的にしろ絶対つけるつもりでいたところとか、
大規模な戦闘が終わって姿がなかったら、ちゃんと電話かけて安否確認するところとか、
安否確認できたあとも僅かな違和感にこだわってSOSに気付いてくれたところとか、
恐らく部屋に踏み込んで状況を視認した瞬間にガミモヅさんに左拳叩きこんでるところとか、
終始無言、一切の慈悲なく許しも求めず、問答無用でガミモヅさんを葬り去ってるところとか、
誰もいない病室で、恐らく声にせずに、眠るレオに語りかけていただろうところとか、
起きたレオに語りかけたこととか。

レオとライブラの出会いは、ザップの勘違いとレオの嘘。本当は死んだ男ジョニー・ランディスとライブラの話。
レオとライブラの本当の出会いはそのあと。ジョニー・ランディスではなくレオナルド・ウォッチの出会いはそのあと。

出会いのあの日の言葉が10巻越えてまた届いたような。
惑星の公転によって長い時間をかけてまた巡り合う星々のような。
遠い遠いところから確かに届いた光でした。

そしてまた続く日常。
…完結篇といい、このテーマに弱い…
第二部は~一体いつから始まって~どんな風になるんでしょう~~~~
気になりすぎて楽しみにすぎて間延びしたことしかいえない

10巻があまりによい「第一部完」すぎる。1巻の台詞とテーマを踏襲して、今ココ、っていう。構造がうまい。
レオの義眼の「見届ける」云々についてはもっといろいろこう…語りたい…
1巻1話…というか「魔封街結社」のラストがたしか、「この街でそれを見届ける、それが僕の役割のような気がするから」って感じの結びになってるんだけど、
レオは「何」を見届けるんだろう?
見届ける、って言葉は何かの終わりを意味するっぽく思えるんだけど、終わりだとしたらそれは何の終わりだろう?
……人間のかな?^^
人間の世界、人間の時代の終わりかな??^^
BBに滅ぼされるのかな?或いはそんなことするまでもなく、異界と現世の均衡が崩れて虚にみんな落ちてゆく第二次大崩落かな??^^もうアニメではそれ的なこと起こってたけどな!
レオが何を見届けるのか。それはたぶんきっと…
……ライブラでありクラウスさんの生き様だろうなと、思いました。血界戦線の、物語の縦軸がどう進むにせよ。
だから「戦いと日常の記録」なんだろうなぁって。
「人生」と言い換えてもよい。

二次創作だとレオこそが真っ先に死ぬか、義眼使いすぎで頭がパーになる(熱で脳が溶けて重篤な障害が残る)か、諱名読めることが知られてとっつかまって逆に眷属にされてBB化するか、みたいなパターンが多いのに
もしかしたら原作は、レオこそが無事で、みんなボコボコのボロボロになってって、レオだけが生き残って、何もかもを見届けるエンドになるのかもしれない。
なーんて。10巻までを見るとレオの負傷率はんぱないし、無事はないとは思います。あとそういうエンドもないだろうとは思う。
でも義眼酷使による肉体への(特に脳や視神経への)ダメージの話とか、義眼で出来ることがもっと増えた結果のしっぺ返しとか、そういう話をそのうち原作でもやるといーなー!

神々の義眼で諱名が読める、というのがBBの長老級に周知されたらやばいと思う。ふつうにレオから狙われると思う。戦場で狙われるならまだしも道歩いてたらさくっと首が飛ぶくらいの暗殺も視野に入れなきゃいけないと思う。
でも諱名呼ばれて密封されたBBたちすら何故名を知られたのか理解してなかったし、現状大丈夫だとは思う。
まぁザップが街中で「お前の神々の義眼は長老級のBBの諱名だって読めるんだからこれぐらいお茶の子さいさいだろ!!」とかって大声で騒ぎながらレオに絡んでってそのすぐ横を長老級BBがすれ違ってたりしなければ大丈夫ですよね!!きっと!!!
すごく有り得そうな気がしてきた。
でもレオの目にはBBのオーラ見えるし大丈夫大丈夫。そんな迂闊なことにはならない…

アニメの話。
嫌いじゃないです、アニメ。
OPEDが素晴らしいし、ほんとに大好き。どっちもすごくよい。

ついったーでOPEDの何が素晴らしいかって、みたいな話をした気がする。
歌詞もいい。
EDのお祭り騒ぎっぷりがすっごくすきです。
酒が入ってて、昨今のアイドルものみたいに揃ってきっちり綺麗に踊ってたりしない、酔っ払ってご機嫌で好き勝手に踊ってる。
敵も味方も同じ舞台の上で踊ってる。
個人的に、「彼らにとってアニメという舞台も同じことなのだ。ひとつのお祭り騒ぎに過ぎないのだ」って思いました。ちょっとおめかしして、ドレスアップして、でもやることはいつもの通りの馬鹿騒ぎ。HLそのものが馬鹿騒ぎの代名詞みたいなものです。
彼らにとってアニメがちょっとしたお祭りなら、アニメに目くじらたてることないなーって、なんとなく思った感じです。お祭りなんだから。

アニメ、細かいことを言い出すときりがないんですけど、
ホワイトがいてよかったなーって思いました。
レオにはたくさん友達がいて、でもアニメではネジの話くらいしかやれなかったから。
ライブラの外にいる友人、レオが普通にHLでコミュニティを作ってる、っていうのが分かり易く見えて、ホワイトっていう視点があるの悪くないなーって思ったのです。ライブラでの活動の後に病院に行ってホワイトと話す、とかそういう。

あとホワイト/ブラック/絶望王という視点があっていいなと思った瞬間は、「5話 震撃の血槌」です。
ライブラの面々がどっかんどっかんやってる視点と、街のどこかでいつも通り世界の存亡を賭けた馬鹿騒ぎをやっているのをどうでもよさそうに肩を竦めながら話のタネにして一緒にごはんを食べる堕落王と絶望王っていう人外の超越者の視点。
群像劇っぽいなって。
レオに視点が固定されてないからこそのよさ。
あとこの話だったと思うんだけど、野外映画館でレオが連れ出したホワイトと共に映画を見るシーン。ライブラの外のレオって新鮮で。こういう甘酸っぱい話もあってもいいよね的な。

11話は完全にくぎゅ無双だった!
ライブラ面子ほぼ出てきてない。オリジナル要素のブラックホワイト絶望王という風呂敷を畳むために11話を完全に使いきるとは思いませんでした。おおー

術師の話や、術師連合の存在、結界の話、このへんは原作に出てきてないアニメオリジナル設定。でも逆輸入してもいいのよ!ってちょっと思う。いや先生のいいように描いていただければそれが一番だけど。

12話「"Hello,world !"」の話。
これテーマ的にタイトル「Hello,Hero!」でもよかったんじゃないのって思ってからそんな題名の話書いたな…って思いました。

つまり、
大崩落に巻き込まれてホワイトが瀕死の重傷
→結界と同化させることによって生命維持
→ブラックに後を託して両親死亡
→ホワイトを安全な場所(?)に残して結界を張るか何かしてたブラックが大崩落のどさくさで絶望王と邂逅
→そこに目を覚ましたホワイト到着
→ブラックが絶望王を受け入れる
こんな流れでおk?

そのあとは、
ホワイト:絶望王からブラックを取り戻したい
絶望王:飽いている、或いは現状に、世界に絶望している。ホワイトを使って第二次崩落を引き起こしたい
で、ブラックは絶望王の行動を認知していないと。どちらかが起きてるときどちらかは寝てる状態かな。

弱い兄と強い妹:レオとミシェーラ:ブラックとホワイト
選択を迫られた兄妹という同じ構造ながら、「奪うなら自分から奪え」と叫んだ兄と叫べなかった兄という、真逆の構図に持ってった対比がおもしろい。

あとはレオのデジカメと、ホワイトのポラロイドカメラという相似とか。

12話は色んな意味でサービス過多で、原作10巻の換骨奪胎な要素も多かったんだけど、それでも嫌いになれないなぁって思いました。

階段をのぼりながら「すみませんクラウスさん、光見えないっす」というレオ。10巻の冒頭と同じ。
それでも登り続けて光が見えて、近寄ってみたらそれは磨かれた石碑にうつった義眼の輝きで、つまり希望とは自分の光だった、進もうとする意志だった、みたいなあのシーンすごくすきです。

10巻みたいにまたソニックがレオに立ち上がる力を分けてる。
12話はハロウィン、百鬼夜行の日、なんですね。すべての聖人の日の前の、すべての死者の日の前の。

フェムトとレオの邂逅おもしろかったです。でもあんなにしっかり顔合わせちゃったら、もしも2期あったとき「王様のレストランの王様」はやりにくいのでは、って思ってしまった。
レオがフェムトをつっぱねるのいいなーって。
「訊きたいことがあるとしても貴方にじゃないし、賭けをして遊んでいる場合でもない、だからゲームは出来ません」 ふつうだ!まっとうだ!超越者相手に盤に乗ろうとしないのは興ざめかつ賢明だ!!

ライブラの面々が順番にレオを助けて、ボールみたいに次にパスしていくのいいな。
ツェッドさんがしつこいくらい「君はふつうの男の子で……ふつうに優しくて……だから、こんな悪夢の遊園地みたいな街を自力で走って友達のところに行こうなんてするのも、きっと……ふつうのことなんでしょう」っていうあれ、すきです。最初説得しようとして言葉を探してる風のだったのに、段々自分の言葉で納得しちゃってる。
レオはそういう「ふつうの少年」で、その友達がどんなやつでどんな窮地に置かれてたって、走って駈けつけるんだっていう理解と納得。ツェッドさんが困ってるときもきっと駈けつける。

スティーブンさんとKKさんが先回りしてレオの道を確保して次の戦場に行くとき、
レオのまっすぐさを我らがリーダーに重ねるところ、御褒美でした…
ブンさんがレオを、義眼保有者としてではなくレオ個人を、どう思ってるかっていうの、原作で明確に描かれてないから。
ライブラで白兵戦最強のリーダーと、最弱の少年。
愚直さが似てる、って思ったのなら、微笑ましい。

クラウスさんと絶望王の対峙。
ウィリアム・シェイクスピア。マクベス。メアリー。生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。

「こどもが絶望王を名乗る世界なんて」
せやね。こどもは希望の代名詞だものね。

クラウスさんも絶望王も、目の前の相手を見ていない。ここにいない、目以外は何の力も持たない、ただの少年を待っている。

「俺の絶望から俺を救ってくれよ」
……絶望王、原作に出てこないかな~~ 出てこなくてもいいんだけど!ちょこちょこ台詞がおいしい。中の人がくぎゅってのもおいしい。
絶望王は、身体を持たず憑依を繰り返す亡霊みたいなもので、自分を幽霊と名乗るホワイトとの相似を考えてしまう。三年の付き合いで互いにそのことについて考えたろうなとか。だからこそ絶望王がホワイトを撃つことで結界に罅を入れるあれ、「結界に罅を入れるために結界の楔であるホワイトを撃ち殺す」という「手段」でありつつ、「一度死んだが故にもう死ねない幽霊を殺してあげる」、彼なりの感傷で「慈悲」のように見えて…
亡霊のような自分という絶望を踏まえるが故の行動にも見えるなぁって。

「お前の目を知ってる」「お前が死んでも次のお前が」「だから安心して死ね」
遺志が受け継がれてゆくということ。それを見てきたのだろうなと。

到着したレオが熱いどころの騒ぎじゃない。

「光に向かって一歩でも」
この台詞をここで叫ぶことが熱くて仕方がない。

ここも、もー10巻の換骨奪胎といえばそうなんですけど!
10巻はあれ、レオのうちに響いている言葉であって、けして声高に叫ぶことはない言葉たちなんです。だからこそ読んでるこちらの胸を突く。
逆にアニメは、声高に叫ぶからこそ響くものがあって。

だってこれ、クラウスさんが聞いてる。

打ちひしがれて泣いている少年に自分がかけた言葉が、今、なすすべなく血だらけでとどめを待つ自分に、少年の果てしない道程(後悔の日々を越えてきたという意味でも、たったいま悪夢のパレードみたいな街を自分の足で駆け抜けてきたという意味でも、その道に確かに誰かの・仲間の助けがあったという奇跡みたいな・当たり前な事実が積み重ねられているという意味でも)を経て、明けない夜の果ての夜明けの光みたいに、届いた。

ここでレオから朝日が昇るのがまたもうにくい。
ブラックが後で「彼は僕らのヒーローだ」っていうように、レオはブラックの、ホワイトの、絶望王の、クラウスさんの、光なんだなぁと。
目以外に何ら特別な力を持たない少年が、友達が泣いてるから、困ってるから、助けたいから、ただそれだけの理由で悪夢の遊園地を縦断してきて叫ぶからこそ意味がある。

レオとクラウスさんを対比においてしまうのは、クラウスさんがノブレス・オブリージュの人だからです。「持つものの責務」を体現してる人。対してレオは義眼はあるけど「持たざる者」で、「責務」(見届けること)があるとしてもそれはつまりすべて義眼由来なので、押し付けられた「責務」に過ぎなくて。
でも戦う。クラウスさんが戦う理由は「自分が『持つ者』でありそれが責務だからだ」なのに、レオはレオであるだけでその理由に真っ向から叛逆してる。持たざる者が戦う、何故戦うのか、守りたいものがあるからだ、っていう…
責務として、それに矜持を持って戦う人。押し付けられた身に余る責務を負い、立ち向かう人。
レオはクラウスさんの、クラウスさんはレオの、光なんだなぁと思います。ダイジョウブ腐ッテナイヨ。

ブラックが半身のいない世界と人生を引き受け、ホワイトが結界となることを引き受ける。
いつでも選択権はブラックにあったんだな、ホワイトはずっとそれを待ってたんだな、と思いました。結界云々じゃなくても。選択権が、力があるが故の彼の選択を、ホワイトは待つ側だった。それはホワイトに力がないからじゃなくて、傍にいたから、共にいたから、手を離す瞬間を待っていた、ような。

レオの義眼は何でも見抜く。絶望王に重なりながらぶれるブラックの姿も、人としての姿を失い結界として存在するホワイトの姿も。

「私は君を、誇りに思う」
もうほんとここらへん一連の流れをアニメオリジナル展開でやっちゃったら10巻アニメ化できないじゃないですかー!やだー!っていう気持ちと、いやわかるそうだよね、アニオリだけどもこの展開ではここでこの台詞持ってくるしかないよね!って気持ちのせめぎ合いです。
思えばここ逆なんだなぁ、10巻と。10巻はレオがズタボロでクラウスさん無傷で、アニメはクラウスさんズタボロでレオ無傷(義眼に片目罅入ってるけど)で。
あらゆるものが対極に置かれているというか、対比されてるなぁ。監督か脚本さんか、わからないけど相当原作読んでて好きなんだろうなぁ…
アニメオリジナル展開は短所も非難も不満もいっぱいありそうだけど、はしょられた台詞とか展開とかそれなりにあるんだけど、でも原作を愛してるんだなぁって思う部分もかなりあって、だからかなんか、アニメも好きです。うん。

泣きじゃくるレオ。クラウスさんの言葉で堰が切れた。
これも対比といえば対比なんだなぁ。10巻レオは同じこと言われても泣かない。涙ぐむけど。
でもアニメはホワイトを喪ったことがでかいから、この反応でいいんだって気もしてる。

瓦礫の街の上に立って泣きじゃくるレオを、レオのデジカメで撮るソニック。ホワイトがそうしていたように、でも写真じゃなく記憶に焼きつけるように、眩しそうに指のファインダーに収めるブラック。
「君のナイト」「僕らのヒーロー」
アニメでは出てこないけどここにトータス・ナイトもかかってると考えると更にむねあつ。
誰かが誰かの光である、と言っているように聞こえる。

ED!!なんかこれもいちいちカットがカメラに収められた写真っぽい!
歩み寄って掻き抱くように強く抱き合うレオとブラック。強い妹と残された兄たち。
抱き合ったのを照れるように泣きながら笑い合うレオとブラック。泣いてばかりもいられない。泣いてばかりじゃ怒られる。
ボロボロクラウスさんに肩を貸すブンさん。拳を差し出すクラウスさん。戸惑いながら拳を差し出すレオ。大きさの違う拳が触れ合う。
ブラックが無事で喜ぶ術師連合。きょとんとなってるブラック。
笑って手を振るブラック。妹が結界となることで守られている街を出てゆき、妹が結界となることで守られた世界に出てゆく。

ブラックは今後、正式に術師になるのかなぁ。なってもならなくても、ブラックに後悔はなさそうだから、どっちでもいいなって思います。

思ったけどブラックも本来ノブレス・オブリージュの側だ。ホワイトは力を持たざるが故にその対極だ。つまりクラウスさんとレオに置ける対比がここでも活きるんだ。
いやでもそれは本来、「義務」じゃないから。クラウスさんは自分で自分にそれを課してるからこそ強く誇り高いし意味があるんだけど、ブラックまでそれを「責務」にすることはないから。だからやっぱり術師になってもならなくてもどちらでもいい。

目が見えないミシェーラに「手紙」を送る意味。
「それを読みあげてくれる誰かが君の傍にいるように」「いつかその手紙を君が自分の目で見て読めるように、それを諦めていない証に」、どちらもひとしく。
この時点でレオは婚約者の存在知らないだろうしアニメでもミシェーラに歩み寄る人影としか示唆されてないけど、スカイプとかテレビ電話じゃなくて手紙を送るのってとってもいいなって思いました。

ミシェーラの瞳の描写。
宇宙みたいだ。
レオの義眼が空より青いなら、ミシェーラの瞳は光を失くしたが故に星がちりばめられた宇宙のようだ…
ここの瞳は、10巻で対ガミヅモさんに駆けつけたライブラの背中を見た瞳と同じ瞳だなって思いました。綺羅星みたい。

エンドロールのその後に。シュガーソングとビターステップの、お祭り騒ぎのその後に、鼻歌交じりで人外魔境が入り混じるいつもの僕らの街を歩く誰かさん。
「エンドロールのそのあとは日常」って、銀魂完結篇でもそうだった。
コインの裏表は彼のみぞ知る。彼が何を賭けたのかも。彼が勝ったのか、負けたのかすらさえ。
ただ彼は、なんでかまんざらでもなさそうだ。


一応ここで一区切り!

この記事書き始めたの10月なのに今ここ書いてるの11月です20日過ぎてます。どうしたことだ。
最近はなんでもツイッターで呟いちゃうから、こうして記事まとめるの久々すぎて…
血界戦線についてのあれこれは自分でもまとめたいって思ったし、これをツイッターに放流するのは流石にフォロワーにとって爆撃だろうと思ったので。雑記久々です。

おじゃんぷについてや銀魂のあれこれも大体ツイッターで流して、流れるがままにしちゃうなぁ
こうして雑記として上げておけばあとで遡れるからそれもそれでいいんですけど、最近というかここ一年は特に、銀魂で長文語りをしてない。だいたいすべて原作で行間埋められてるから、する必要がなくなってる。

ここ一年についての話とかざっくりかつぼんやりしたいんだけど…
しかし12月から、つまりそろそろアニメも将軍暗殺篇に突入するし、本格的に毎週水曜6時以降、自分がどうなるのかわかりません。
いいんだ、ツイッターに仲間はいっぱいいる…どうせみんな死ぬんだ…わかってる…
12月からのアニ銀のこと考えるときの口癖が「どうせみんな死ぬんだ(笑顔)」なので既にもうだめです。笑顔です。目は死んでます。
いや違う、楽しみなんだけど、でもあれがアニメになるっていう、もうそれがほんとうに
だって銀さんと高杉の対決と、銀さんと松陽先生の顛末があれ声つき色つき動きつきで流れるんですよ
…流れるんですよ…?

現実こわい。
大丈夫…大丈夫…どうせみんな死ぬんだから…みんなで死ねばこわくない…(?)
ほんと一年以上死体蹴りされてる状態ですけどみんなそれにも慣れて適応してきてるから、12月からも楽しみDETH。
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