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愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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毎週木曜のぎんたまの日に、おともだちさんたちと集まって、三人で観賞するんですねん。もう習慣。そのあとわたし手作りの(まずい)ごはんを食べて、惰性で朝までうちにいます。半分寝てたり、ほとんど語ってたり(わたしが物語るだけ)、なんか個人的なことしゃべってたり。

それが木曜なんですけど、今週はひとりの子が体調悪くして集まれなくて。仕方ないねっていってことで金曜に代わりに集まったんです。
木曜用の夕飯の食材が用意してあったからごはんは別によかったんです。が、結局朝まで居て、やっぱり土曜にぐったりしてました。なんで翌日が休みのときに集まらないのかなわたしたちは、と毎度云いつつ懲りません。

金曜はいっつもそんな感じなんです。土曜が、問題だった。

いつものメンバーのうち一人が私用でいなくて。もうひとりのぬのめっちゃんとこっちの用を果たしに出かけたんです。そしたら結局わたしんちで語り明かして、寝るどころじゃなかった。

すんごい語ったんですぎんたまを。彼女は土方好きでわたしは結局のところ銀さん。でもぎんたま全体に及ぶ、非常に多岐にわたる語りをぶちかましたんです。文章じゃなくて、人間とあんな濃い語りをしたことはいまだかつてなかったです。
わたしに今まで同じジャンルのともだちがいなかったっての差し引いても。すごい語りまくった。
二人の間だけの隠語とかできちゃったよ。

今日も買い物に一緒に出かけたんですが、もうね、ぬけがら。
二人して、「だめだね」「うんだめだね」ってうつろな目で云いあってました。語りすぎて自分のなかからっぽ。


もうね、あんな語ると思わなかった。これにつきる。
寝て起きてから、自分のテンションと語った内容と、応とこたえて語りまくった彼女とにびっくりした。なんだあれ。
長く語ってると堂々巡りになるもんですが、同じ話題にはほとんど戻りませんでした。全然新鮮な話題でいつまでもぎんたまを語ってた。真撰組と新撰組について。銀さんについて。某サイトさまの現トップにいらっしゃるツートップ副長ズについての妄想。攘夷派。全蔵やさっちゃんや脇さん。レキシントン(新出隠語だよ)。銀さんと土方。新八。銀魂。もうね、すごい。
新解釈が続出。一晩中、目からうろこが落ちてたよ。

結論からいくと、彼女は土方好き。わたしは銀さん好き。その理由の一端がしゃべってるうちにわかりました。
彼女の高校生活は、というかその生徒会活動は、真撰組だったんです。ていうか、ともだちの生徒会長が近藤さんタイプで、補佐の彼女が土方ポジション。なので彼女がいちばん語れる、もしく語りたいのは真撰組。
わたしの高校生活は、具体的に云うと部活は、攘夷派だった。五人だったから細かいとこは違うにしても、坂本はいたし高杉もいた。桂の一側面をもつやつもいた。わたしのポジションは銀さんだった。

土曜に語ったすべてを今日ここで語ることはできないんで、今日は彼女の真撰組とわたしの攘夷派を端緒としたぎんたま語りをいたします。

坂本と銀さんの関係ってよくわからなかったんですねん。感覚的に理解できてないというか。でも自分と、部活(演劇部)のある子を当てはめたら、すんなり諒解できたんです。
わたしをいちばん評価してたのは彼女で、彼女をいちばん評価してたのも実のところわたしだったんです。何故か。距離があったからです。
いちばん親しいのはお互いじゃなかった。わたしには桂タイプのやつがいちばん近かったということを差し引いても。
距離があるから、お互いを評価できるんです。客観視するためには、一歩引くこと。それでしか全体を見れない。だから桂タイプの子とわたしはいちばん近しかったけど評価するとかそういう客観的なところとは程遠かった。これは一長一短なので仕方ないことです。
彼女はですね、関東と関西にファミリーがいるんです。家族じゃありませんよ。友達でもありません。ファミリーなんです。マフィアとかそういうのの思い浮かべてくれるとちょっとわかりやすい。
逸話があります。
二連休明けて学校きて部活いったら、彼女がアルバム片手ににっこりしてる。どうしたのって訊いたら、「聞いてよ、ちょっと昨日、歌舞伎町のオカマバー行ってきた。見てこれ女の子にしか見えないでしょ?」
…高校二年生でしたよ当時。しゃべる声は低かったとか、そんな感想いらないし。
あとは、大阪のほうに行ってきて月曜とかに大阪の変なご当地お菓子をくれるとか。よくありましたよ、そんなん。危なげなくどっかに行って、普通に帰ってくるんです。
そういうとこ思い返すと坂本です。あと、全体を見てる視野の広さ。なんだかんだいって客観視を忘れない姿勢というか、位置のとりかた。そういうの、思うほどに坂本です。
で、これが坂本と銀さんの関係の補完にどう役立つのかというと、わたしの位置というかタイプというかなんというかが、銀さんだったからです。

わたしはふらふらしてる奴で、授業は寝てるか本読んでるかの二択でした。他はない。体育ですら寝た覚えがある。当然勉強できませんでしたが、一芸があったので先生を黙らせてました。(やな生徒!(笑
眠り病患者、腐った魚のような目、死人のようなやる気のない手、甘味ジャンキー、自由人、など、どっかで聞いたことがあるようなあだ名は色んなひとや先生から、沢山いただきました。甘味にいたっては、もう気持ち悪いからお前と喫茶店行かないとまで云われたほどです。そんな。
高杉型のやつが息巻いて仕切りつつ、強引なので桂タイプの子がそれを諭していなして、坂本タイプがそれもまぁいいじゃないかと部分的に採用する。わたしは口出しません、ここぞというとき以外は。彼らに任せておけば、大抵そのパターンでうまくいくから。(あともうひとり、どのタイプでもない子がいましたけど今回は割愛)

わたしの高杉解釈のひとつは、「反抗期」、「真面目だからぐれちゃった子」です。その一端がわかりました。
高杉型のやつがそうだったからです。
真面目だったんです。誰がみても過ぎるほどに。だからぐれた。推進力はあって、けれども調節がきかない。だから歪む。
彼女は堅実からは転がり落ちましたけど、性格が歪んだわけではないんで高杉とは似て非なるんですが。やっぱそんな感じが拭えない。

桂について。
銀さんは桂のことをこいつ馬鹿だと思ってる。桂は銀さんことを馬鹿なやつだと思ってる。で、銀さんは桂のことをまじこいつうざいとか本気で思ってる。桂は銀さんのこと大好き。
紅桜編のときや花野アナの取材のときとか、肝心なとこで桂は銀さんを持ち出します。「待て、お前らになにかあったら…」ここは別に、おまえらになにかあったらおれは、で終わってもいいんです。いいのに、そこで「銀時にあわす顔がない」が来る。
高杉にお前はどうよって聞かれてるのに、「しかしいちばん憎んでるはずの銀時が…」と来る。
そんなリスペクトしなくていいんだけど桂さん。っていうかお前が聞かれてるんだよ。ここぞという場面に限って銀さんが出てくるこの桂の思考回路。
これ、わたしとともだちまるかぶり。
桂タイプの子とわたしは、お互いに対して逆向きの好意の示し方をしてます。
桂タイプ「わたし、あなたみたいなタイプが一番嫌いなの。不思議だよね」
わたし「そうだろうね。わたしも君みたいなやつは嫌いだよ」
お前「みたいな」タイプは嫌い。でもだから、お前は好き。そういう含みがあるんです。わかりにくい。
銀さんと桂もこうじゃないのかなぁって。
あくまで桂の好意に顔しかめてこその銀さんと桂の関係です。
よく考えると、銀さんと桂の関係は、その子だけじゃなくてもいくつか経験あります。性質が桂だったとか、あとは全然桂じゃないんだけど要素を見ると桂のそれが多分に含まれてる、とか。
なので、桂について、もしく桂と銀さんについての関係はわりとわかります。なんでだか。

わたしと語ってた彼女には、近藤さんがいたんです。生徒会長で、信任投票のときの挨拶も「よろしくおねがいしまっす」くらいしか云ってないのに圧勝で、なんだかひとをひきつける子だったとか。
あと、いつも笑ってたそうです。「あっはっはそういや明日演説あるよ原稿作るの忘れてたわあっはっは」
彼女はまだ仕事残ってるのにと泣きながら原稿製作をしたそうです。そしてそっと草稿を差し出す。真撰組ってより、近藤土方の関係ですね。
「ほんとに女版、近藤さんだった」と彼女はいいます。会議のときに、彼女が泥をかぶらないために悪役になることなんてしょっちゅうだったとか。
それは近藤さんと土方の関係だよねと云ったら、いわれてみればそうだったと答えました。わたしだって自分の高校時代が攘夷派だったなんて、そのときしゃべりながらはじめて知った。案外自分のことなんてわからないこともんです。

彼女はそのとき土方の役割を果たしていたけれど、沖田はいなかったし山崎もいなかったらしいです。そして近藤土方の関係が彼女と幼馴染の生徒会長に適応されるけれど、彼女自身の型が土方だったわけではない、らしい。
わたしはどうも銀さんくさいです。関係性とかじゃなくて、「わたし」が。嫌だけれども納得がいった。

銀さんてかわいそうなひとだよね、というところに結局終始してしまうことができるんです。あのひとはあれが完成形で、あれ以上とか以外がない。進化形ってのは、その先がないってことです。逆に、あまいなぁとか駄目だなぁとか思う土方や沖田なんかはまだいくらか分岐点も選択肢もある。銀さんにはこの一本道しかないんです。既に進化形だから。
でも、だからこそ銀さんには後悔がないのだろうなと思います。一本道だから。選択肢とかそういう問題じゃない。迷う余地がないんです。
だから、ぎんたまの未来を考えたときに、他のひとたちはともかく、銀さんには発展はない。だから未来もなくて、ああこの人は去るんじゃないのかなぁと、色んなひとが思うのだろうなぁと、わたしも思ってます。
ある意味、あそこがあのひとの到達点なんでしょう。うまれたときから到達点にいるひと。
ぬのめっちゃんとは、銀さんはメーテルであるということで、ほんとうにかわいそうなひとだと頷きあいました。誰もが彼が変わらないことにすくわれる。けれど、変わらないことの彼の悲劇は如何に。
頑固な桂とか変わりたくない高杉とかとは、これは一線を画します。

話をもとに戻すと、
わたしの視点が銀さんにあるからこそ、攘夷派も万事屋も名もなき人々のことも語れるのだろうな、と思ったんですねん。そのぶん真撰組への共感はうすいんですが。
わたしの経験のなかで、攘夷派や万事屋はあっても真撰組はないんです。
でも難しいってだけで、想像できないわけじゃない。真撰組自体はなくても、土方と沖田とか、沖田と山崎とか、そういうふうな関係性のなかの要素をどこかで持ってる関わりなら、わたしもあるので。

でも銀さんタイプの人間であるのなら、わたしはしあわせになれないなぁ。
銀さんのしあわせの在りかたって、たぶん、似てる(とされる)わたしがいちばんわかる位置にいる。
具体的な言及は避けます。わたしという手品の種を明かしては明日からおまんまの食い上げなので。
でも、あのひとのしあわせって、人間としてのしあわせにないんだろうな。
それを持てないってことでもあるし、けど持たないということでしかない。欲しがるかどうかの問題でもあるし、そんなことじゃないのも本当。
銀さんのしあわせは此処にはないんだと思います。誰のもとにもない。けど、だからこそここにしかないんだとも思います。銀さんのしあわせは銀さんのもとにしかない。誰かをしあわせにするとか、そういうのなくって。
この銀さんが、ぎんたまをこんな作品にしてる所以ではないでしょうか。

なんか色々あったんですが。書ききれないうえに、頃合いなのでこれまでいしときます。

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