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愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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風邪はよくなってきました。ていうか摂生すればよくなる類だって気付いた(遅)


買い物ついでに本屋に寄ってマガジンを読んできました。その感想は下記にて。

それはともかく、ハチクロの表紙をやっと確認しました。のうるさんとこの雑記で新刊(最終巻)が出てることは知ってたのだけれど。なんだかんだと出かけなかったり、風邪にかまけて食料品の買い物にしか行ってなかったり、あとはドラッグストアで済ませてたので。
な、なんか表紙のみでうぐっとなるよ。弟が電話寄越して「やべーってハチクロ。まじ泣ける。前の巻で心配したの謝りたいくらいだった。まじで」とかいうもんですから、気になって仕方なくって。
「番外編ていうか特別編ていうか。まじ内容濃い」とか。散々聞いてたんですがちょっと自分でも買いたい。けど弟が先に買ってしまっている。次に実家に帰るときまで読めないのか…
ひとりだけ時期はずれになってから感想を打ち上げそうですが見てみぬふりの方向で、もし見たら「ああ、やっと読めたんだな」となまぬるく笑ってください…うう

あいつ(弟)はわたしのハチクロをかすめとろうとするんだ…お前後から読んだくせに。おねえちゃんのものを知らぬ間にとるのが下の兄弟ってもんでしょうか。それとも普通は逆でしょうか…
うちでは下克上がまかり通ってます。ぜんぜん萌えない。


姫はおっとこまえやな~ていうか強くならざるをえない環境ってなんだかな。
小狼くんはもう「俺を殴れ!」的顔してますな。いっそ罵ってくれ的な。気を遣われるほうがやるせないっていうか、もう全部俺のせいですっていうか。
せめてもの罪滅ぼしって感じで行こうとしたらそこを他ならぬ姫にお株を奪われる。なんてこった!

強い女の子はすきです。姫は我は強くないけど芯は強いと思ってます。腹を括ると最強っていう。
女が直感で照らした道は男が理詰めで考えた道よりもいつも正しい、っていう言葉がありますけど。あれってそのとおりじゃないかと思います。しかもこの公式はぎりぎりの選択のときにいつも持ち出される。しかも「女」の年齢に関わらず有効なあたり、とってもおっそろしいです。

姫と小狼くんの対比ってそのままファイにも当てはまるなと思いました。
姫が「わたしがやらなくちゃ」となって、小狼くんが「なにもできなくて歯痒い」みたいになってる昨今。ファイのどこらへんが変わったのかはもう言及されてますが、それも含めて、旅の仲間のそれぞれの、今までとスタンスが変わったんじゃないかな。
一番小狼も姫もどうでもいいと思ってた黒鋼が一番全体を気にかけて、それなりにお手伝いするけど情はないよっていうファイが肝心の情を持ってしまって、姫は状況を把握して自分から動こうとしてて。変われば変わるもんだなと。

黒鋼は銀さんとおんなじで、身内と見なしたものを守るとぴかいちのようです。
銀さんのあれは、最初持ってなくて、それを得て、得たうえでなくして、なくしたことから攘夷活動に走るんだけど(このあたりの動機と意図はまだ不明。松陽先生の話が出てないからね!)、そこでも獲得と喪失を繰り返して、結果としては何も残らなくて(むしろ「終わった」と思うような決定的な損失があって)、時代の過渡期の中で感性の部分にしろどっかが取り残されてて(それがきっと現在にまで影を落とす欠落とでも呼ぶべきもので)、それで現在に至って「来るもの拒み、去るもの追わず(ていうか自分から去る)」のスタンスを確立するもいつのまにか身内にしちゃってるのが結構いて、そういう身内は、喪失を繰り返したからこそなくしちゃいけないものになってるんじゃないかなーって…
長い!うわ長い!
えっと要点としては、銀さんにしろ黒鋼にしろ、それが「在った」、もしくは「得た」期間がえらく短くて、その後の喪失の過程に関わらず、短いからこそそのかけがえのなさが浮き彫りになってるんじゃないのかなぁと思ったわけです。美化といったらそれまでだけど。だから大事。今得たものも、だからこそそれに重ねてしまって、こちらが驚くほどに守ろうとするんでしょう。

黒鋼って最初、土方タイプの朴念仁だと思ったのですけれど。いやいやどうしてなかなか…黒鋼は土方とは比べ物にならんくらいのいい男だった。うん。まず懐が広い。そして銀さんをたとえにだしてしまうくらいに、ささやかでも情がわいたものは大義名分なしで守る。その覚悟。偉い。あんた男だ黒鋼…(結婚してくr)
ミツバ姉さん騒動があったからというのもあるけれど、土方はやっぱりあれです。馬鹿です。そして自分の譲れないものを見せることで相手に自ずと身を引かせる、無意識にしろ卑怯な手管を使う男です。
でも彼氏にするなら土方だな!と思ってます。銀さんとか無理。沖田とはともだちがいい。いや山崎とともだちになってもいい。見栄えのいい彼氏だいすき(最低)
いや、土方だとそういう付き合いは楽だろうなっていうのが第一にあって。やつはきっと仕事と近藤さんが一番で彼女は二番です。そしてそれを隠しもしませんきっと。小金持ちってのもいいポイントですね。そして見かけがいい。ビジュアルで選ぶんか!という感じですが、わたしはわりと顔で選びます(うっわ…)あとは若い。退屈しなさそうです。嫉妬深そうですがね。

身内意識っていうなら土方も身内意識すごいよ!ていう意見がありそげですが、たしかに。でも銀さんや黒鋼のそれと土方の身内意識は違いがありますよね。
土方のはしっかりした枠が最初にあって、その内か外か、っていうのだと思います。この場合は真撰組ですね。真撰組かそうじゃないか。だから敵か味方かでものを大別してます。
銀さんや黒鋼だと、確固とした枠はありません。枠をきめるのが自分だからです。ちょっと気になった、とかでも充分理由になります。あの銀さんの発言。「俺の国」。腕で抱えられるくらいだとか手の届く範囲だとか、そういう意味合いもあるけれど、あれはまた別の意味も含んでるんじゃないのかなと思います。そんな枠は自分できめる、とか。手の届かないものだったなら自分からそっちに行ける、とか。情をかけたものに対して嘘や誤魔化しがないんだろうなと。いやもしかしたらないのは妥協かも。
黒鋼も銀さんも、自分で責任を取る筋合いのないものでも抱え込む傾向があります。よい悪いじゃなくて、普通だと手を出さないものにまで手を出すというか。

「結婚と仕事どっちをとるか」で、大抵のひとは「どっちかをとる」っていう賢い選択をします。土方もこれ。普通はそう。自分にとって絶対なものがはっきりしてたら自明の理です。
銀さんとか黒鋼とかは、「結婚と仕事と趣味と子育てもとろう」っていう感じです。最初から完璧を目指してるわけじゃなくて、そこそこでも全部拾っていけたら、という。
なんとなくその言い分はわかります。「結婚だって仕事だって趣味だって子育てだって、ひとりでするものじゃないだろ?」と。結婚だったら自分が認めたパートナー、仕事だったら同僚・上司・取引先とかの数え切れないひとたち、子育てだって誰かの手を借りたりパートナーがいたりそもそも子供が自分で考えたり。
自分の足りないところはみんながいる、っていう。頼るんじゃなくて、そもそもひとりでするものじゃないんだから当然だろう、と。

銀さんや黒鋼のどこがひとに頼ってるんだ、ていうかこのひとたち自分でものごとに当たろうとする度が高いじゃないか、と思ってましたが、見方の問題でした。
銀さんは万事屋としてでも何でも、世話をやく筋合いがなくても世話をやく相手はいるわけで。相手が世話を求めてなくても状況がそうなら余計なお節介もやく意味があるだろう、という。それがあの一見よくわからない「お人よし」の所以。だから感謝はいらない。好きでしたことだから。解決したならそれ自体で満足。相手ありきですよね、そもそも万事屋なんてのは。必要としてくれるひとありき。他の仕事みたいにノルマがあったりスケジュールがあったりしない。もうほんとに、依頼人ていう「特定の個人」がいるか否かですべてがきまる。
黒鋼の場合はファイとの関係がいい例です。相手がいるから踏み込むこともできる。で、踏み込むのを許すかどうかも、結局はその「相手」なのです。
たとえば土方の仕事の「警察のお仕事」は相手がないです。パトロールだって、あるのは特定の個人じゃなくて「市民」です。それが「酔っ払い」だったり「指名手配犯」だったりに区分されたりはしますけれど。
これがたとえば銀さんだと、「特定の個人」が最初にあって、それから仕事です。依頼人はその時点で顔も名前もある生きた人間で、依頼はそのひとに即した苦境。だから対し方が臨機応変にならざるえをえない。
…これだから万事屋のお仕事はいつもおもしろいのだよなぁと思う。兎も角、相手然り。

ファイが目覚めたらどうなるのかなー。彼はつらいときほど笑ってるというわかりにくすぎるやつなので、もう反応が予測できない。侑子さんが「これからも笑ってるからといってこの子が納得してるとはかぎらない」いってたけれど、それはファイの核心をついているなぁと思った。

そういえばこの旅の仲間も疑似家族的要素があるなぁ。原作でファイかーさん黒鋼とーさんとかいってるっていうのもあるけれど。「いずれ別れる」っていうのが前提にあるからかなぁ。

…いや、よく見るとすごい脱線したけど!何事もなかったかのように終わろうと思います。まる。

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