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思いついたことをいうためだけに上がってきました。
①昨日読んだ戦争文学。
おじゃんぷ読みに行く前に「現代短編名作編」てやつを読んでたのですね。でも古いから現代ていうよりか近代ですが。
で、そのなかにあの有名な田中英光さん(太宰の弟子で彼の墓の前で自殺された方)の「さようなら」があって。読んでから、たまたま先週までのおじゃんぷ感想でわたしが恥ずかしくぶちまけたのを補完するようなのがあって。吃驚。
あとひそかに個人的に考えてたことも補完してて、ひとりで「うお…っ」となった。最近そんなのが続いて、もう息切れ。タスケテー
②パソ子にお茶をこぼす。
いやキーボードの上にバシャーとかじゃないんですが。飲み物のコップを倒したのと同じテーブルにパソ子もあったというだけで。でもちょっとかぶったな…水切りしてから電源つけたんですが、大事なところはなんともなってないみたいでよかったよかった。みなさんもお気をつけを。
ワンピ。ルフィは気付いてなかった。そしてほんとウソップは男だった。ていうかこれってツンデレ?「ロビンを助けにきたんだからな、勘違いするんじゃねーぞ」って。
あの場面でそんな腐ったことを考えるのはいっそ申し訳ない。ワンピは粋だ。
①のつけたし。
うん、惚れた女を手放すのは土方が悪いみたいなことをいったんだ。それで手元でしあわせにしてみろよとかいったんだ。
田中さんの「さようなら」はエッセイていうかノンフィクションていうか、自分史みたいな回顧録みたいな感じなのだけれど、ちょうど土方と似たような経験が田中氏にもあるみたいなんだ。
今の奥さんと結婚する前にすきだったひとがいて、そのひとは画家の妻だったんだけど画家が別の女に走ったから捨てられて。病気持ちのななつの子供とふたりで生活してる。でも田中氏はそのひとが好きでそのひとも田中氏が好きで、けど結婚ていう言葉は持ち出さなくて。
そうしてるうちに元旦那の画家がそのひとと子供に戻ってきてくれって言ってきて、田中氏は子供にはほんとの父親がいるほうが絶対いい、とか思って、そのひとを説得するわけね。そこでもう田中氏はそれが「自分を犠牲にすればそのひとの家族が幸せになると確信できた24歳の僕の単純な虚栄、或いは偽善的な人間信頼」だっていうのを自覚してる。でも涙をのんで彼女をプラットホームで見送る。
で、話はここで終わらない。三ヶ月くらいしてからふとそのひとが働いてたとこで同僚だったひとから、彼女のその後を聞く。
「そのひとが子供と帰っても画家は依然として前の女と親密にしていて家庭は地獄みたいだったこと。その為、脊椎カリエスの男の子は帰宅して一月ほどした或る朝、縁側から庭石に落ちて死んだこと。そうしたショックからそのひとも奔馬性肺結核とかで十日足らずの入院中に死んだ」ことを知る。
で田中氏は、別れ際にホームで謝った彼女を思い出して、「謝る必要があったのは男性としてのエゴチスム、単純な虚栄なぞから、そのひとが好きだったくせに、自分の腕に止めようとしなかったぼくのほうだと実感した」んですねん。
土方の場合は「単純な虚栄」だけじゃなくて真撰組とか近藤さんとか色々別に絡まる要因があったのはたしかだけど、着目すべきは「好きな女を手放した」ってとこ。で、その結果。あとはこの場合、枝葉末節としてしまっていい。
いや、「好きでも別れる」ていう選択肢がどうこうじゃなくて。「俺がいなくてもどっかでしあわせになってくれるさ、あいつはそういうしたたかな女だ」みたいな妙な信用も、実は結構すきなんだけど。大局的なしあわせを思って突き放す遣り方とか、ありだと思うけど(例:えいりあん騒動のときの銀さんと神楽ちゃん)。
これがミツバ姉さんと土方の他に、もうひとり男がいたら納得できるんだけどなー。で、ミツバ姉さんが両方の間で揺れてたとかいうなら突き放す遣り方もありなんだけど。その男からのフォローが見込めるから。
銀さんが神楽ちゃんを突き放したのは、神楽ちゃんが父親を恋しく思ってた事実を知ってて、突き放したとしてもパピーが神楽ちゃんのアフターフォローをしてくれるから。いずれ旅立つ子だってのもわかってたから。大事だからこそ手放すっていうのは、かわいい子には旅をさせろみたいな意味合いでだと健全でうれしいな。
あと予想されうるもうひとつの「大事だから手放す」理由は、自分に自信がもてないから。汚すとか保証ができないとか覚悟がにぶるとか。なんかそういう、うざい感じで。笑
行動が身勝手でもそこにある意図が身勝手じゃだめだろうといいたかったんですねん。
銀さんなんかは筆頭。行動は身勝手極まりないけど、大局的に見ると結果はただしい。だからそこにある意図も、その結果をある程度見越したものだからけして身勝手だけじゃない。けどあのひとお手本にしたらだめですけどね!あのひとほどどうしようもない大人もいないから。男としても人としても、あそこまでどうしようもないのってそうそういないから。ほんとに、心底どうしようもないひとだから。
土方にとって近藤さんと組が揺らぐようなものって他に何があるんだろうか。絶対揺らがないものだからこそそれを揺るがすもの。うーん、ない気がする。この盲目め!近藤さん愛め!