愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ごめんがまんできなかった。
たまに何か語りにこないとどうも健康に悪いみたいで、ていうか精神衛生上悪いみたいで、明日は昼までに学校いきゃいいやということで行きますモノノ怪語り「鵺」
はい、たぶんお察しの通り、じゃんぷを読みに走る(午前2時)かモノノ怪語りの残りでも消化して気を落ち着けるかしないととっても寝れないんで、夜道が危ないため語りのほうに来ました。ああじゃんぷ…
【鵺】
・ぐっと彩度落としてきた!うああこれまでが活きるなぁ。めりはりきいてる。
・じっそんじはんといい、後半の半井はんといい、今回は血がオレンジなんですね。いいですね。モノクロの画面に血が赤でも活きずらいんで、オレンジくらい派手な色のほうが映える。
・香について。ははあ知らなかった。「きく」っていうんか。
・「笛小路流」。元ネタあるんだろうか。寡聞にして知りません。
東大寺ならぬ「蘭奢待」も調べてはじめてわかった。「らんなたい」になってたのはそのまんまはまずかったからなのか。
・雪の動き
雪虫とか意識してるのかもしれないなんて思った。
でも実際の雪虫は大きく分けてふたつありまして、ひとつは北海道で雪が降る前に大量発生する羽虫。こいつがたしか…ARIAにのってた、なんたらの虫。雪が降るといなくなるやつの、元ネタ。
もうひとつが新潟県などの豪雪地帯で、雪の上を這う長虫の類。が、俗説ですねん。
でも個人的に「雪虫」といって思い出すのはムシウタの詩歌。ふゆほたる、だっけ…あにめは見てません。小説だけ。なんて偏った見聞だろうか笑
ちなみに両方の説の現物を知ってる身としては、どっちもロマンチックとは縁遠いです。特に前者。あの時期に外歩くと身体中虫まみれになる。歩くだけで。ほんとぞっとする。帰って上着ばたばた振るとぼろぼろ落ちてくる。
・大澤はん=ともぞう
・瑠璃姫=蘭ねえちゃん
なんてこった。声優は偉大だ。
・公家に、廻船問屋に、東侍。
時代背景ばらばらじゃないか?と思ってしまうのはわたしの無知ゆえなのか。でも薬売りは基本的に江戸時代だと思ってるんで、東侍はないなぁと思った。田舎物扱いされてるから、ここは江戸よりもっと西、京都なのかと。
でも時代背景ばらばらでもおかしくないんですよね、彼ら。見終わるとそうわかる。
・婿候補
「あともうひとりは」「どうも」
え、婿?
むしろ「ふつつかものですが」の姿勢に見えたなんてそんな。 よし、嫁に来い。
嫁貰いに来たのでも面白い。
・「もののけが出るようなので」
会話になってない。
・薬屋
薬売り、じゃなくって薬屋。なるほど。
・薬売りは原色が映えるなぁ。
・「ぎゃい!」
二巡目からは笑ったけど、初見はぎょっとした。わたしがいちばん怖いのは、血の描写でも残酷なはなしでもなんでもなく、理解不能な行動です。ここらへんなんだか理性的な人間のようですね。にしてもああ、びっくりした。
・「売っております」
え ろ い。
ベタだけどつっこんでしまう。何売ってんの?響きだけで既にやばい。
・四人でやろうといったのは、遅れてくるかもしれないじっそんじはんのことを一応考慮したのかもしれないし、形式を重んじたのかもしれない。競争率高めるだけじゃないか。と思ったのだけれど、彼らの意思はもしかしたら鵺の思うがままだったのかもしれない。瑠璃姫のアップで鵺が鳴いたのは、命令のようにもきこえた。彼らを実質支配してたのは鵺だものな…
あと後半まで見終わってから考えてしまったんだけど、きっとあの場にいた三人はお人形みたいなもんだったんだろうなぁなんて。毎晩毎晩、違う役割を割り振られて動く、薬売りが来たあのときたまたまあの三人の組み合わせだっただけで、違うひとたちが入れ替わり立ち代り、鵺の思うがまま演出されるがまま、遊ばれ、あの舞台で演ずる、人形劇の人形だったんだろうなぁって。
いつも同じ演目じゃなかっただろうというか。なんというか、薬売りが来たときのあのシナリオを延々演じ続けていたわけじゃなですよね、きっと。今回はたまたま、ぎゃいがじっそんじはんを、半井はんが瑠璃姫を殺害するシナリオだったけど、大澤はんが半井はんの役割と入れ替わったってなんらおかしくないんだし、彼らの役割は相互交換可能だと思うんです。ので、あれは膨大にあるシナリオのひとつ。あの夜演じられていただけの演目。
なのではないかなぁ、なんて。そうするとつじつまが気持ちよく合うんで…
妄想の一種ですねん。
・源氏香。調べた。模様がおもしろいなぁ。組み合わせによって名前があり、季節と吉凶があるのもまたおもしろい。なにかにつかえないかな。
読んだんだが全部はおぼえてないよ源氏物語。
・ここらへん、結構、薬売りがきょろきょろしてる。むろまちはん(以下、ぎゃい笑)が咳払いしてるときは彼を、大澤はんが説明してるときは大澤はんを、半井はんが実地にまきばしら組み立ててるときはその手元を、じーっと見てる。
わかってないんじゃないだろうか…説明聞いてるみたいに見えるんだが、あとでちゃんと香元つとめてるしなぁ。
・食べ物じゃないよ薬売りさん
大澤はんの背後でずーーーーっとだてまき(違)をためつすがめつしてる薬売りが、か わ い す ぎ る。
食べる気じゃないだろうな…なんとなく、薬売りは痩せの大食いイメージ。
においかいだりして。香の匂いでもしたのか、もしかしてほんとに「食べ物じゃないかな」と思ったのか。
物珍しさでうっかり遊んじゃった推奨(食べないで笑)
・今回の三人はいキャラしてる。
大澤「おおっ」→半井「おおおっ」→ぎゃい「おっ……おぉ」
好き過ぎるなにこれ。
ぎゃいは落ちだなぁ!「ぎゃい」は「御意」だとわかってるんだがつい。オチやるひとは大変だねってことで(違)
でも素人はこんなもんだろうな…わたし香水のよしあしもよくわかってないから、きっとぎゃいみたくなる。むしろ堂々とわからない。
・モノクローム表現がここでまた活きてくる。たんにめりはりの問題だと思ってたけど、ここらへんの表現はほんとにいいなぁ。あとで薬売りと犬だけが生きてるっていうのが鮮やかさでわかるから、それもまた意味深でよし。
匂いは現実のもの、なんですかね?であったなら、匂いをかいだとき=現実と死者がリンクする=死者に色がつく。で納得もできます。まぁ、そうでなくてもプルースト効果(芳香で記憶を呼び覚まされる、など)ってことで、香り表現=水墨画調から色鮮やかに、だけでもちゃんとわかるのですが。
・「馬糞…?」
あー笑った笑った。オチだなぁもうほんと。
・なんだろう異様に薬売りの手つきがえろく見えるのはわたしのフィルターのせいなんだろうか。すごいえろい。色っぽい。なにあれ。
・「玉蔓」普通に考えるとこれが正解だよね…
・「常夏」意味がありそうなんだが、ちょっと思い出せないよ。なっちゃんにきけばわかりそう…
・「手習い」わざとだろうスタッフ。 数あるなかでもよりにもよって何故それを。
・「幻」わかってても当てるはずないですよね~だって婿になってしまう笑 こういう細かいとこが活きてくるからモノノ怪ってすきよ。
・「おじゃー」二連発
なんでぎゃいまでおじゃーいうの爆笑 お前公家じゃないだろうが。
・薬売りはまた机のうえにあがって!そしてまた天秤ばらまいて!
「しー」えろすぎる。男しかいないのに色香振り撒いてどうするつもりなんだ。
・「剣にしゃべりかけてんで」
公式で剣にしゃべりかけてる発言キターー
・札張りアクション
いいなぁすきだこれ。つい繰り返して十回くらいリピートアフタミーしてしまう(見すぎ)
・じっそんじはん遺体発見。初見のここらへんで、既に違和感おぼえてたんですよね。
だって、そこにじっそんじはん死んでるじゃないですか。で、あの墓石はじっそんじはんの墓なんでしょう。なんでそこにいるじっそんじはんの着てる裃が、墓石に既にかけられてるのかってこととか。
・瑠璃姫殺害現場
悲鳴いあああ笑い声と混ざってて余計にこわいわ。スプラッタだしね!ごーんいう鐘の音と一緒に血が噴出して、思わずわたしも噴出した。首、もげかけてまんがな。
・「ずっとここで転がって…!」
大澤はんそれ禁句!
・「あんたたちと、瑠璃姫と、ばーさんと!」
いや、あまりにも思い切りよくばーさん言い切ったから。
・「不思議なおなご」から「ちっさいおなごが」ここらへんの言い換えには初見では気づけなかった。ここで言い換えられてるあたりもみそなのね。
・「待てぇ!」
机に仁王立ちして制止してから唖然とする薬売り。
人間って怖いね。ていうかすごいね。
ていうか天秤どこいった。踏んでないよね。
・「しまったじっそんじはんの」
襖閉めてしれっとしてる薬売り。ほんとこいつは二枚舌ていうかしたり顔っていうか(うまいことばが浮かばない)
襖のあけるところ(単語がわからない)が、あれも雪の結晶を彷彿とさせてなんだかよかった。だいたいああいう作りしてるってわかってるけど。
・「開けてはならん、開けてはならんでおじゃる!」「この奥には、おんなしゅうには見せられぬような、とーっても下品なものがあるのだ!」「そうや!ほんまに破廉恥なんや!」
ほんとにね。 だって、思い出してもみてください。じっそんじはんの裸に裃。
下品で破廉恥…ぶっ…(笑いをこらえる)
・「もちろん、お寺のことじゃありませんよね」
スルーされた。でもなんだかこの言い方が茶目っ気たっぷりでかわいかった。
・「香元をつとめましょう」から「お聞かせ願いたく候」まで。めりはりだなぁ。いいなぁ。
そして香元をつとめるってことに意味もなくどきっとする。あのこまっかい道具を薬売りが操るかと思うと、なんだかそれだけで既にえ ろ い(もうそれしかいうことないんか)ああもう手つきがやらしすぎるんだ…!
・ちくしょう口上がすきだ。後編の口上がいい。
「あえかに漂いはかなく消える。ことばでは近づけず、けれどそこにあるもの。残るのはせつなさ。今は、ないという記憶」
香りのことですね。でもそれ以外にもいえる。声とか、人間、でもいい。
せつなさって、刹那って字があてられるんですよね。
でも一瞬が永遠になることだってあるし、永遠が一瞬になることだってある。それでよしとするのが、死すべくして死に、ゆえに今生きている、わたしたちのせいいっぱいの矜持で、粋なんじゃないかなぁなんて思いますねん。
・散らかし薬売り
まさか自前のやつを使うとは思わなかった。商売物だろう。いいのか。
めっちゃ散らかしてる。二度目からはタコがいた。
ばくしょう。海坊主を経たからか?生じゃないだろう…いやまさか…
・鵺
鵺の鳴き声は虎鶫だっていうのが俗信ですよね。それについてなぁんも言及してないなぁって思ってたけど、最初の組香のとき聴こえた鳴き声を、誰だったけかが「鳥の声」だっていってたから、それが虎鶫だってこともしめしてるのかな、婉曲に。
猿=大澤はん
虎=ぎゃい
蛇=じっそんじはん
…でも半井はんは狸だよねどう見ても。
・「もうあらわれておったりしての」
ともぞう自重!!!笑
・薬売りがやばい薬を使ってんのかとちょっと思った。持って歩いてる間に腐って(ごめん)
・「おっと」「ちょっとしくじってしまいました」
ぜんぜん悪びれてねー顔!
「うっかりうっかり」
おいおいおいなんてやつだ。
・夾竹桃
そういえばそんな話書いたことありました。ええっと、「old text」の「title」の、「その、」の中かな。土方と沖田でやらかした気がする。懐かしい。
わたしがそれを知ってたのは他でもない、昔、火サスでそんなネタやってたから。
ドラマもバラエティも一切見ないのに、火サスと月曜ミステリーと土曜ワイドは見る。わたしは主婦か。
あ、あと時代劇も見る…(趣味がおかしい)(ナイナイとかエンタってなんですかそれおいしい?)話題についてけないのは小学生のときからなんでもういいです。
そんな珍しい花木でもないよな、と思って調べてみた。江戸中期に大陸から入ってきたらしいから、このときはまだ貴重だったんだと納得。近所に夾竹桃の垣根があるよ。
・「こなたは続けようぞ」
薬売りの詐術と見抜いたんじゃないだろうか。じゃなきゃ自分がいのいちばんに死ぬロシアンはやらんだろう。
・ほんっとに下品で破廉恥だなじっそんじはん
はだかに裃…みえるみえる。やめて動かないで。
・ぎゃいの返り血で、じっそんじはんの裃が墓石にかかってたときと同じ違和感。
着物同じなのにあの返り血はないだろう。着替えてきたとも思われない。着替えてくるのに同じのではこないだろうし。これもまた、わたしが「幾つもあるシナリオのひとつである」と思ってしまう要因のひとつ。置換可能の役割を思わせる。
・ぎゃいの背中の、えりもと近くを注目!
家紋…ていうんだろか。あれ、よく見ると犬の手形のかたちしてる。
そうかぎゃいは犬か…侍や武士はやっぱ狗なんだな。そういうスタッフの遊び心という解釈でいいのか悪いのか。
・ぎゃいが天に召された時点で、きっとみなさん思ったでしょう。「ああ、次は半井はんなんだな」、と。
半井はんが「あとの三人は」いうてますが、薬売りはそのつもりないでしょう。実質ふたりなのに笑
にしても蘭ねえちゃんそんなえろい声だしちゃだめ。後姿えろいな!けして瑠璃姫は美人じゃないのに(そこがいいんだけど)
蛙の合体でどうやって興奮しろってんだ。 と思ってたけど蘭ねえちゃんの吐息がえろいから別にいいや(えええ)
・大澤はん。いやともぞう。残りひとりだったら組香の必要性もうないぞ。ただひとりの婿をきめるためのものだったろう。組香で勝ち上がることが本来の目的じゃなかったはずなのにそっちに執心してしまうあたり、大澤はんは腐っても公家の教養人。よくも悪くも笑
ていうか残りひとつだったらそれが夾竹桃だろう。いや、それとも大澤はんは夾竹桃はいってるよって薬売りがいって、続行をきめたあの時点で、夾竹桃入りの香は騙しだってわかってたのかな。うーん、いや。ぎゃいと半井はんの件で頭からふっとんでたみたいだなぁ。
・大澤はんがもだえ苦しんでるのをのっぺりした平和そうな顔で見やる薬売り。ちょっと笑ってる。
「よかったような、違ったような」。性格悪い!!ばくしょう。
・肩を震わせて笑う。
「よいんですよ。あれがそうでろうとなかろうと」
「つい、お節介を」
「悲しいひとたち以外は」ここ、なんだか糾弾がちょっとこもってるような気がするのは、薬売りもあの人間らしいほど人間らしい、三人にそれなりで普通の情を、視聴者と同じ程度にはおぼえたからかなぁなんて。「彼らが教えてくれました」とかは、鵺に対する皮肉にもきこえる。
ので、壁から顔出てきたぎゃいと大澤はん見て、足元の半井はん見やって、抱きついてくるじっそんじはんに無反応で、ふつふつと死者への冒涜だろうこれ、と思ってたんじゃないのかななんて、無表情から妄想してみる。
・ていうかじっそんじはんよかったね!薬売りに抱きつけるなんて全国の乙女に羨まれるよ!
・化猫のリサイクル
ていうかこのあにめ金かかってるよね…それでいてこのクオリティ。
DVDでなおってるとよい。
・「ねぇ。もののけの、鵺」
八重歯!きば!
・個人的に、モノノ怪の戦闘シーンにそれほど重きをおいてません。ストーリー(流れ)を崩さないような程度のもんであってほしいなぁ、ぐらいで。むしろまったく大掛かりな戦闘のないのっぺらぼうとかすごい好みで困った。でも大正化猫の入れ替わりシーンは別。あれ、眼福過ぎる。
でも今回の戦闘の長さは、通常薬売りがぽくっと東大寺をへし折るところとの落差が印象的で、これはいいなぁなんて思ってます。のりがいい。好対照。
・「焼いてしもたら何も残らんやんけー」
なぁんも残らん。それが粋というもんです。
月並みながら、残るもんもあるって思いたいし、あるってことも知ってますからね。
香りとはもとよりうたかた。名残を追いかける、それも風情がある。
・今回のはなしも賛否両論でしたね。個人的には、シリーズと押して考えたときに、鵺はいい閑話休題になったと思ってます。この、シリーズ全体で考えたときのあれこれも次回にまわしますが、とりあえず今回必要なことだけ。
東大寺の悲哀とかそういうエピソード盛り込めばもっと内容のあるはなしになったのに惜しい。って意見があったんですが、なんとなく、それじゃぜんぶ同じ味付けになるなぁって思っちゃいました。のっぺらぼうと鵺は特に、ぜんぜん違うテイストであるから、構成としていいんだと思いました。
東大寺が本物であろうが偽者であろうが、それはこの場合いいんです。あの香木の悲哀は置いておくのがこのはなし。
もとより、鵺は源のなんたらさんが退治しに行ったもの。これはもとより妖怪退治の典型なんですねん。
そこらへんを汲んだ感じもちゃんと醸しつつ、コミカルでライトでよかったんじゃないかな、て思います。
・「極楽極楽」
正直こわいと思いました、あの桃源郷。善人だけが住める都があっても自分無理!と素で思う。
なんていうか白痴のように極楽~てなれないですよね、こわくて。ちょっとずれた怖がりかたしてみる。
・ぜんぶ終わってみたら季節が春だった。
これは、鵺が季節までたばかってたってことなのか、それとも薬売りが入ったとき(前夜)は冬、出たら春、ていう竜宮城的な描写なんだろうか。
一応あの空間は「異境」だからね。竜宮城も「異境」(アレッ、最近のぎんたまにはなしがかぶるぜ)(ああでもほんとねむいからそっちはまた今度…!)
・「香、満ちたようで御座います」
締めがいい。
ああなんかもっと色々いいたいことあったんだけどってほんと長! 驚くわ!
ねます…起きたらコンビニ行こ。おじゃんぷがこいしい。
たまに何か語りにこないとどうも健康に悪いみたいで、ていうか精神衛生上悪いみたいで、明日は昼までに学校いきゃいいやということで行きますモノノ怪語り「鵺」
はい、たぶんお察しの通り、じゃんぷを読みに走る(午前2時)かモノノ怪語りの残りでも消化して気を落ち着けるかしないととっても寝れないんで、夜道が危ないため語りのほうに来ました。ああじゃんぷ…
【鵺】
・ぐっと彩度落としてきた!うああこれまでが活きるなぁ。めりはりきいてる。
・じっそんじはんといい、後半の半井はんといい、今回は血がオレンジなんですね。いいですね。モノクロの画面に血が赤でも活きずらいんで、オレンジくらい派手な色のほうが映える。
・香について。ははあ知らなかった。「きく」っていうんか。
・「笛小路流」。元ネタあるんだろうか。寡聞にして知りません。
東大寺ならぬ「蘭奢待」も調べてはじめてわかった。「らんなたい」になってたのはそのまんまはまずかったからなのか。
・雪の動き
雪虫とか意識してるのかもしれないなんて思った。
でも実際の雪虫は大きく分けてふたつありまして、ひとつは北海道で雪が降る前に大量発生する羽虫。こいつがたしか…ARIAにのってた、なんたらの虫。雪が降るといなくなるやつの、元ネタ。
もうひとつが新潟県などの豪雪地帯で、雪の上を這う長虫の類。が、俗説ですねん。
でも個人的に「雪虫」といって思い出すのはムシウタの詩歌。ふゆほたる、だっけ…あにめは見てません。小説だけ。なんて偏った見聞だろうか笑
ちなみに両方の説の現物を知ってる身としては、どっちもロマンチックとは縁遠いです。特に前者。あの時期に外歩くと身体中虫まみれになる。歩くだけで。ほんとぞっとする。帰って上着ばたばた振るとぼろぼろ落ちてくる。
・大澤はん=ともぞう
・瑠璃姫=蘭ねえちゃん
なんてこった。声優は偉大だ。
・公家に、廻船問屋に、東侍。
時代背景ばらばらじゃないか?と思ってしまうのはわたしの無知ゆえなのか。でも薬売りは基本的に江戸時代だと思ってるんで、東侍はないなぁと思った。田舎物扱いされてるから、ここは江戸よりもっと西、京都なのかと。
でも時代背景ばらばらでもおかしくないんですよね、彼ら。見終わるとそうわかる。
・婿候補
「あともうひとりは」「どうも」
え、婿?
嫁貰いに来たのでも面白い。
・「もののけが出るようなので」
会話になってない。
・薬屋
薬売り、じゃなくって薬屋。なるほど。
・薬売りは原色が映えるなぁ。
・「ぎゃい!」
二巡目からは笑ったけど、初見はぎょっとした。わたしがいちばん怖いのは、血の描写でも残酷なはなしでもなんでもなく、理解不能な行動です。ここらへんなんだか理性的な人間のようですね。にしてもああ、びっくりした。
・「売っております」
え ろ い。
ベタだけどつっこんでしまう。何売ってんの?響きだけで既にやばい。
・四人でやろうといったのは、遅れてくるかもしれないじっそんじはんのことを一応考慮したのかもしれないし、形式を重んじたのかもしれない。競争率高めるだけじゃないか。と思ったのだけれど、彼らの意思はもしかしたら鵺の思うがままだったのかもしれない。瑠璃姫のアップで鵺が鳴いたのは、命令のようにもきこえた。彼らを実質支配してたのは鵺だものな…
あと後半まで見終わってから考えてしまったんだけど、きっとあの場にいた三人はお人形みたいなもんだったんだろうなぁなんて。毎晩毎晩、違う役割を割り振られて動く、薬売りが来たあのときたまたまあの三人の組み合わせだっただけで、違うひとたちが入れ替わり立ち代り、鵺の思うがまま演出されるがまま、遊ばれ、あの舞台で演ずる、人形劇の人形だったんだろうなぁって。
いつも同じ演目じゃなかっただろうというか。なんというか、薬売りが来たときのあのシナリオを延々演じ続けていたわけじゃなですよね、きっと。今回はたまたま、ぎゃいがじっそんじはんを、半井はんが瑠璃姫を殺害するシナリオだったけど、大澤はんが半井はんの役割と入れ替わったってなんらおかしくないんだし、彼らの役割は相互交換可能だと思うんです。ので、あれは膨大にあるシナリオのひとつ。あの夜演じられていただけの演目。
なのではないかなぁ、なんて。そうするとつじつまが気持ちよく合うんで…
妄想の一種ですねん。
・源氏香。調べた。模様がおもしろいなぁ。組み合わせによって名前があり、季節と吉凶があるのもまたおもしろい。なにかにつかえないかな。
読んだんだが全部はおぼえてないよ源氏物語。
・ここらへん、結構、薬売りがきょろきょろしてる。むろまちはん(以下、ぎゃい笑)が咳払いしてるときは彼を、大澤はんが説明してるときは大澤はんを、半井はんが実地にまきばしら組み立ててるときはその手元を、じーっと見てる。
わかってないんじゃないだろうか…説明聞いてるみたいに見えるんだが、あとでちゃんと香元つとめてるしなぁ。
・食べ物じゃないよ薬売りさん
大澤はんの背後でずーーーーっとだてまき(違)をためつすがめつしてる薬売りが、か わ い す ぎ る。
食べる気じゃないだろうな…なんとなく、薬売りは痩せの大食いイメージ。
においかいだりして。香の匂いでもしたのか、もしかしてほんとに「食べ物じゃないかな」と思ったのか。
物珍しさでうっかり遊んじゃった推奨(食べないで笑)
・今回の三人はいキャラしてる。
大澤「おおっ」→半井「おおおっ」→ぎゃい「おっ……おぉ」
好き過ぎるなにこれ。
ぎゃいは落ちだなぁ!「ぎゃい」は「御意」だとわかってるんだがつい。オチやるひとは大変だねってことで(違)
でも素人はこんなもんだろうな…わたし香水のよしあしもよくわかってないから、きっとぎゃいみたくなる。むしろ堂々とわからない。
・モノクローム表現がここでまた活きてくる。たんにめりはりの問題だと思ってたけど、ここらへんの表現はほんとにいいなぁ。あとで薬売りと犬だけが生きてるっていうのが鮮やかさでわかるから、それもまた意味深でよし。
匂いは現実のもの、なんですかね?であったなら、匂いをかいだとき=現実と死者がリンクする=死者に色がつく。で納得もできます。まぁ、そうでなくてもプルースト効果(芳香で記憶を呼び覚まされる、など)ってことで、香り表現=水墨画調から色鮮やかに、だけでもちゃんとわかるのですが。
・「馬糞…?」
あー笑った笑った。オチだなぁもうほんと。
・なんだろう異様に薬売りの手つきがえろく見えるのはわたしのフィルターのせいなんだろうか。すごいえろい。色っぽい。なにあれ。
・「玉蔓」普通に考えるとこれが正解だよね…
・「常夏」意味がありそうなんだが、ちょっと思い出せないよ。なっちゃんにきけばわかりそう…
・「手習い」わざとだろうスタッフ。 数あるなかでもよりにもよって何故それを。
・「幻」わかってても当てるはずないですよね~だって婿になってしまう笑 こういう細かいとこが活きてくるからモノノ怪ってすきよ。
・「おじゃー」二連発
なんでぎゃいまでおじゃーいうの爆笑 お前公家じゃないだろうが。
・薬売りはまた机のうえにあがって!そしてまた天秤ばらまいて!
「しー」えろすぎる。男しかいないのに色香振り撒いてどうするつもりなんだ。
・「剣にしゃべりかけてんで」
公式で剣にしゃべりかけてる発言キターー
・札張りアクション
いいなぁすきだこれ。つい繰り返して十回くらいリピートアフタミーしてしまう(見すぎ)
・じっそんじはん遺体発見。初見のここらへんで、既に違和感おぼえてたんですよね。
だって、そこにじっそんじはん死んでるじゃないですか。で、あの墓石はじっそんじはんの墓なんでしょう。なんでそこにいるじっそんじはんの着てる裃が、墓石に既にかけられてるのかってこととか。
・瑠璃姫殺害現場
悲鳴いあああ笑い声と混ざってて余計にこわいわ。スプラッタだしね!ごーんいう鐘の音と一緒に血が噴出して、思わずわたしも噴出した。首、もげかけてまんがな。
・「ずっとここで転がって…!」
大澤はんそれ禁句!
・「あんたたちと、瑠璃姫と、ばーさんと!」
いや、あまりにも思い切りよくばーさん言い切ったから。
・「不思議なおなご」から「ちっさいおなごが」ここらへんの言い換えには初見では気づけなかった。ここで言い換えられてるあたりもみそなのね。
・「待てぇ!」
机に仁王立ちして制止してから唖然とする薬売り。
人間って怖いね。ていうかすごいね。
ていうか天秤どこいった。踏んでないよね。
・「しまったじっそんじはんの」
襖閉めてしれっとしてる薬売り。ほんとこいつは二枚舌ていうかしたり顔っていうか(うまいことばが浮かばない)
襖のあけるところ(単語がわからない)が、あれも雪の結晶を彷彿とさせてなんだかよかった。だいたいああいう作りしてるってわかってるけど。
・「開けてはならん、開けてはならんでおじゃる!」「この奥には、おんなしゅうには見せられぬような、とーっても下品なものがあるのだ!」「そうや!ほんまに破廉恥なんや!」
ほんとにね。 だって、思い出してもみてください。じっそんじはんの裸に裃。
下品で破廉恥…ぶっ…(笑いをこらえる)
・「もちろん、お寺のことじゃありませんよね」
スルーされた。でもなんだかこの言い方が茶目っ気たっぷりでかわいかった。
・「香元をつとめましょう」から「お聞かせ願いたく候」まで。めりはりだなぁ。いいなぁ。
そして香元をつとめるってことに意味もなくどきっとする。あのこまっかい道具を薬売りが操るかと思うと、なんだかそれだけで既にえ ろ い(もうそれしかいうことないんか)ああもう手つきがやらしすぎるんだ…!
・ちくしょう口上がすきだ。後編の口上がいい。
「あえかに漂いはかなく消える。ことばでは近づけず、けれどそこにあるもの。残るのはせつなさ。今は、ないという記憶」
香りのことですね。でもそれ以外にもいえる。声とか、人間、でもいい。
せつなさって、刹那って字があてられるんですよね。
でも一瞬が永遠になることだってあるし、永遠が一瞬になることだってある。それでよしとするのが、死すべくして死に、ゆえに今生きている、わたしたちのせいいっぱいの矜持で、粋なんじゃないかなぁなんて思いますねん。
・散らかし薬売り
まさか自前のやつを使うとは思わなかった。商売物だろう。いいのか。
めっちゃ散らかしてる。二度目からはタコがいた。
ばくしょう。海坊主を経たからか?生じゃないだろう…いやまさか…
・鵺
鵺の鳴き声は虎鶫だっていうのが俗信ですよね。それについてなぁんも言及してないなぁって思ってたけど、最初の組香のとき聴こえた鳴き声を、誰だったけかが「鳥の声」だっていってたから、それが虎鶫だってこともしめしてるのかな、婉曲に。
猿=大澤はん
虎=ぎゃい
蛇=じっそんじはん
…でも半井はんは狸だよねどう見ても。
・「もうあらわれておったりしての」
ともぞう自重!!!笑
・薬売りがやばい薬を使ってんのかとちょっと思った。持って歩いてる間に腐って(ごめん)
・「おっと」「ちょっとしくじってしまいました」
ぜんぜん悪びれてねー顔!
「うっかりうっかり」
おいおいおいなんてやつだ。
・夾竹桃
そういえばそんな話書いたことありました。ええっと、「old text」の「title」の、「その、」の中かな。土方と沖田でやらかした気がする。懐かしい。
わたしがそれを知ってたのは他でもない、昔、火サスでそんなネタやってたから。
ドラマもバラエティも一切見ないのに、火サスと月曜ミステリーと土曜ワイドは見る。わたしは主婦か。
あ、あと時代劇も見る…(趣味がおかしい)(ナイナイとかエンタってなんですかそれおいしい?)話題についてけないのは小学生のときからなんでもういいです。
そんな珍しい花木でもないよな、と思って調べてみた。江戸中期に大陸から入ってきたらしいから、このときはまだ貴重だったんだと納得。近所に夾竹桃の垣根があるよ。
・「こなたは続けようぞ」
薬売りの詐術と見抜いたんじゃないだろうか。じゃなきゃ自分がいのいちばんに死ぬロシアンはやらんだろう。
・ほんっとに下品で破廉恥だなじっそんじはん
はだかに裃…みえるみえる。やめて動かないで。
・ぎゃいの返り血で、じっそんじはんの裃が墓石にかかってたときと同じ違和感。
着物同じなのにあの返り血はないだろう。着替えてきたとも思われない。着替えてくるのに同じのではこないだろうし。これもまた、わたしが「幾つもあるシナリオのひとつである」と思ってしまう要因のひとつ。置換可能の役割を思わせる。
・ぎゃいの背中の、えりもと近くを注目!
家紋…ていうんだろか。あれ、よく見ると犬の手形のかたちしてる。
そうかぎゃいは犬か…侍や武士はやっぱ狗なんだな。そういうスタッフの遊び心という解釈でいいのか悪いのか。
・ぎゃいが天に召された時点で、きっとみなさん思ったでしょう。「ああ、次は半井はんなんだな」、と。
半井はんが「あとの三人は」いうてますが、薬売りはそのつもりないでしょう。実質ふたりなのに笑
にしても蘭ねえちゃんそんなえろい声だしちゃだめ。後姿えろいな!けして瑠璃姫は美人じゃないのに(そこがいいんだけど)
蛙の合体でどうやって興奮しろってんだ。 と思ってたけど蘭ねえちゃんの吐息がえろいから別にいいや(えええ)
・大澤はん。いやともぞう。残りひとりだったら組香の必要性もうないぞ。ただひとりの婿をきめるためのものだったろう。組香で勝ち上がることが本来の目的じゃなかったはずなのにそっちに執心してしまうあたり、大澤はんは腐っても公家の教養人。よくも悪くも笑
ていうか残りひとつだったらそれが夾竹桃だろう。いや、それとも大澤はんは夾竹桃はいってるよって薬売りがいって、続行をきめたあの時点で、夾竹桃入りの香は騙しだってわかってたのかな。うーん、いや。ぎゃいと半井はんの件で頭からふっとんでたみたいだなぁ。
・大澤はんがもだえ苦しんでるのをのっぺりした平和そうな顔で見やる薬売り。ちょっと笑ってる。
「よかったような、違ったような」。性格悪い!!ばくしょう。
・肩を震わせて笑う。
「よいんですよ。あれがそうでろうとなかろうと」
「つい、お節介を」
「悲しいひとたち以外は」ここ、なんだか糾弾がちょっとこもってるような気がするのは、薬売りもあの人間らしいほど人間らしい、三人にそれなりで普通の情を、視聴者と同じ程度にはおぼえたからかなぁなんて。「彼らが教えてくれました」とかは、鵺に対する皮肉にもきこえる。
ので、壁から顔出てきたぎゃいと大澤はん見て、足元の半井はん見やって、抱きついてくるじっそんじはんに無反応で、ふつふつと死者への冒涜だろうこれ、と思ってたんじゃないのかななんて、無表情から妄想してみる。
・ていうかじっそんじはんよかったね!薬売りに抱きつけるなんて全国の乙女に羨まれるよ!
・化猫のリサイクル
ていうかこのあにめ金かかってるよね…それでいてこのクオリティ。
DVDでなおってるとよい。
・「ねぇ。もののけの、鵺」
八重歯!きば!
・個人的に、モノノ怪の戦闘シーンにそれほど重きをおいてません。ストーリー(流れ)を崩さないような程度のもんであってほしいなぁ、ぐらいで。むしろまったく大掛かりな戦闘のないのっぺらぼうとかすごい好みで困った。でも大正化猫の入れ替わりシーンは別。あれ、眼福過ぎる。
でも今回の戦闘の長さは、通常薬売りがぽくっと東大寺をへし折るところとの落差が印象的で、これはいいなぁなんて思ってます。のりがいい。好対照。
・「焼いてしもたら何も残らんやんけー」
なぁんも残らん。それが粋というもんです。
月並みながら、残るもんもあるって思いたいし、あるってことも知ってますからね。
香りとはもとよりうたかた。名残を追いかける、それも風情がある。
・今回のはなしも賛否両論でしたね。個人的には、シリーズと押して考えたときに、鵺はいい閑話休題になったと思ってます。この、シリーズ全体で考えたときのあれこれも次回にまわしますが、とりあえず今回必要なことだけ。
東大寺の悲哀とかそういうエピソード盛り込めばもっと内容のあるはなしになったのに惜しい。って意見があったんですが、なんとなく、それじゃぜんぶ同じ味付けになるなぁって思っちゃいました。のっぺらぼうと鵺は特に、ぜんぜん違うテイストであるから、構成としていいんだと思いました。
東大寺が本物であろうが偽者であろうが、それはこの場合いいんです。あの香木の悲哀は置いておくのがこのはなし。
もとより、鵺は源のなんたらさんが退治しに行ったもの。これはもとより妖怪退治の典型なんですねん。
そこらへんを汲んだ感じもちゃんと醸しつつ、コミカルでライトでよかったんじゃないかな、て思います。
・「極楽極楽」
正直こわいと思いました、あの桃源郷。善人だけが住める都があっても自分無理!と素で思う。
なんていうか白痴のように極楽~てなれないですよね、こわくて。ちょっとずれた怖がりかたしてみる。
・ぜんぶ終わってみたら季節が春だった。
これは、鵺が季節までたばかってたってことなのか、それとも薬売りが入ったとき(前夜)は冬、出たら春、ていう竜宮城的な描写なんだろうか。
一応あの空間は「異境」だからね。竜宮城も「異境」(アレッ、最近のぎんたまにはなしがかぶるぜ)(ああでもほんとねむいからそっちはまた今度…!)
・「香、満ちたようで御座います」
締めがいい。
ああなんかもっと色々いいたいことあったんだけどってほんと長! 驚くわ!
ねます…起きたらコンビニ行こ。おじゃんぷがこいしい。
PR
COMMENT FORM
COMMENT