愛は瞳から生まれ、胸に落つる。
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見た。ミツバさん。
先週かな…ミツバさんの声優さんが発覚したときに、ゆうじんにメール送ったんです。したら「ナウシカ!ナウシカ!」て返ってきて。
その時点ではじめてナウシカのひとかと思った。
で、今日見たら。
ミツバさんんんんなにこの透明感!
さすが姫だ…
あと「ミツバ」のアクセントの違い。そこなんだ。
儚げでなのに一癖ありそうで、とってもよかった。咳きこむ顔なんか、ちょ、あれは確信犯。
土方と沖田がすごく好きになったんです、ミツバ編。
もちろん沖田は「煮えたぎった湯を飲んで死ね土方」とか云ってるのが似合いますしそれでいいんだと思うんだけど、どうしてもうまくいかなくてぶつかってしまう、しかもそれが冗談にできない、何とも青臭い部分もあって然りだと思ってるので。
年齢的にもね。普段むしろ器用だから、どっかに手の届かない場所があるんじゃないかなって。
「ごめんなさいおねーちゃん」はすごかった。鈴村さんすごい。
廊下走りながら「うふふあはは」は聞いててばくしょう。かわいいっていうかいやすごい。
あとねこれどうしても云いたいんだけど。
なんでスプー?
んでジャンフェス?
んで銀さんチョッパー?
さり気にミツバさんジャンフェスの紙袋受け取る左手の甲にナミのみかん風車のタトゥーシール?
沖田が首にかけてた四つレンズのあるメガネはなんだろうか…ミツバさんと銀さんがワンピだからあれもそのつながりで、ウソップのゴーグルだろうか。
それにしてもありがとう近藤さん。あのほっぺのおかげですくわれた。
あんなん描いてたらそりゃこどもは泣いて逃げるだろうと思います。同年代の友人ができないのも仕方ない。だってスプーだもの。
紅葉の演出がところどころでにくいなァ。「十四郎さんと一緒にいたい」を聞いた沖田のところにひらり舞い降りる一葉とか。
ぼとっと首を落とす椿の一輪とか想起します。いや、いやらしい意味じゃなくて、比喩として。
(この言い方にはいろいろ誤謬はあれど)沖田は「振られた」んです。あの時。
あと、ものそい今回の銀さんの立ち位置が好きです。銀さんは最初沖田に頼まれて(依頼ではない。けして)付き合ってたんだけど、途中からミツバさんに頼まれて(依頼かもしれない、もしかして)からはあくまで部外者ながらもミツバさん側に立つ感じが。
見守ってる感じがね。もっと冷めてるんでしょうが。傍観してその態度を崩さない雰囲気が、弁えてる気がして。
思えば万事屋の仕事は時折そうなんだよな…冬花火とか。野良犬改め狛犬とか。
ああいう話、思いのほか好きであったりします。
土方と沖田の道場でのやりとり。カラーリング原作と逆?
山崎のアフロにこだわる土方が日常性にしがみついてるように見えて非常によいです。覚悟してたものではあれどいろいろ動揺はあるんだよねというところと、あと逆説的な意味での余裕が垣間見えるので。その余裕にやっぱり覚悟をぼんやり見てとれる気がする。
今週よかった。作画からなにから。
来週予告の土方に息をのんだ。やばい。
来週はもしかしてリアルタイムで見れる鴨しれない。
あと以下は、じゃんぷ当時の感想。我ながら「こんなに土方沖田好きだったのか」と思った。
とりあえず今週のところまで。自分用めも。抜粋までです。
土方が刺されたとこできょどったのは仕方ないです。攘夷派かと思った!
「お妙さんというものがありながら局長の野郎」という名もなき隊士の台詞にわあとなりました。近妙もいい。名もなき隊士がお妙さんにフラグたっててでも局長のことがあるから自分は涙をのむとかもあっていい。あれ何の話してたっけ。
山崎の知ったような口に、じゃあお前はどうなんだと聞きたくなりました。兄弟いないのかなー。ひとりっこかな。でも山崎は兄弟いそうに見えるんだよな。兄とかいそう。でも小さい弟とかいてもいい。こどもの扱いがうまいといい。
ミツバさんのズレっぷりと隊士が宙を飛んでも気にも留めない近藤さん。な、なれてるのかな…
沖田の側面が語られるたびにやつに惚れます。ななななんてかわいいやつなんだ沖田…!なにが「僕」!なにが「おねーちゃん」!どんなキャラ設定になってんのお前…あああかわいいぃぃ。
武州?武州なの?妄想に加えていいのそれ。それともたんにミツバさんの療養地だったってだけ?どっちだ…
そこでまた銀さんをチョイスするのはなんで!?
銀さんも年上だよね。いっそ土方とか山崎よりも年上だよね。
たぶん「真撰組以外でもちゃんと知り合いいますよ」ってのをアピールしたかったんだろうけど。
中二は世界で一番バカなのか…たしかにそのくらいが一番恥ずかしい年齢かもしれない。まぁ色々と(むにゃむにゃ)
「好きですよね旦那」って、あそこだけ見ると総悟くんが、彼氏に「好き」って言葉を強要する彼女のように見えます。銀沖いいなぁ。あくまでベクトルが沖銀であると尚いいなあ。
仕事の話の間に挟んだ世間話、に見せかけた山崎の誘導尋問にグッジョブ!となりました。山崎うまい!
やっぱ土方さんとミツバ姉さんはなにかあったのですね。そりゃあるわー、美人で頑張り屋のお姉さんはああいう一匹狼気取って肩肘張った男に弱いからね!弟つながりって絶妙だからね!王道だからね!その別れまで王道だからね!(酷)
沖田が土方に殺意を抱くのも致し方ないとさえ思えてきました。ていうか柳生編といい今回といい、土方と沖田にはどれだけ軋轢があるんだ。でもそう考えると普段の沖田は考えられないほど打ち解けてるよな…呪いもスキンシップの一部にしてしまえるくらい。
沖田がものすごい大人に思えてきました。対して土方。もうほんとこいつは。でもそういう人間臭いだめさのおかげで土方好き度があがりました(え?)
「俺みたいなのと付き合ってたらロクなことにならねーぜ。おたくの子」
銀さんの自己認識にもえます。謙遜だけじゃないでしょうそれ、っていう。自分でそういうこといわなくていいのに…あにめ銀さんを見てると如何に原作の銀さんが感情をあらわにしないかわかります。そしてだからこそ銀さんの言葉に過剰反応してしまいます。
あれだけ普段から心情描写あってもよくわからないだなんて、銀さん恐るべし。
土方さんが来ました。この場面を土銀か銀土の色眼鏡で妄想可能だなと思いました。土方と昔なにかあった女性であるミツバ姉さん。なにもなかったにしてもおいしいポジションだ…
空知は恋愛を持ち出すようになりましたね。いやこれまでもカップルとか出てきましたし、近藤さんとかさっちゃんとか誰かにフラグたてた人たちもいましたけれど。主要キャラの色恋を扱いはじめてるんだなーって。お妙さんの柳生編とかそう思った。九ちゃんのあれは恋愛じゃないぽかったですが。
仕事男ですからね土方は。ワーカホリック。仕方ない立場だし、近藤さんがああだからってのもあるし、もともと負けず嫌いの生真面目タイプだからってのもあるし。恐らく女ができても別れる理由は仕事でしょう。ミツバ姉さんとなんかあったとしたらそこかな…と思ってます。きっぱりと妄想ですが。
来週は土方とミツバ姉さんになるのか、そこに沖田が入って沖田メインになるのか…見ものだー。
2006年8月20日(日)
沖田はミツバ姉さんを姉代わりに育ってきてて、母でもあるミツバさんがお嫁行くのに柳生編の新八のように(ちょっと事情は違うけど)行かないで姉上!ってならないのはなんでだろうと考えてみました。
そりゃ姉さん本人に反対の意志をあらわしたりしないでしょう。だって唯一の肉親に反対されたらミツバ姉さん悲しむ。そんな顔見るのは本意じゃなくて、だから腹の底で何を思ってるにしても、沖田は姉さんの前でそういうことをいわない程度の分別はある…
でも、婿さんのほうと顔あわせたら、(その場にミツバ姉さんがいたら)一見にこやかながらも手はうしろにまわって婿さんを脅してると思います。あの、ソウゴ13のときみたいに。
でも正面きって「姉上泣かしたらどうなるかわかってんだろうなてめー」みたいな感じでガツガツ婿にDVかましてくれても全然構わないです。むしろ推奨。新八は後者だな。(あれ、一応家族になるからDVですよね。家庭内で暴力だからいいんですよね?)
土方×ミツバ姉さんにもえてしまったんだ…いけないいけないと思いながらももえてしまったんだ…
ありじゃん!いいじゃんなんかこう、甘酸っぱい感じの。若気の至り的な。
こそこそ会ってたりしてたらいい。つっけどんな話し方しかできない土方が自己嫌悪して、ミツバ姉さんがその様子見て自分のせいかなとか思ってちょっとすまなそうに笑ったりして、そんな顔させたいんじゃないとかぐずぐず土方が思ってたりしたらもう最高(どこの高校生だ)(でもそのくらいの年齢じゃね?)
今はむしろ、ミツバ姉さんはそういうのあっさり見抜けるの推奨。ああ変わったな、時が経ったんだなって思えるように。
2006年8月24日(木)
馬鹿にする気まんまんの銀さんと山崎(←ここ重要)このコンビがだいすきです。混ざりたい。わたしも土方馬鹿にしたいよ!(愛です)
沖田の口調は大きくなってから身についたのかな…!だったらすごいもえなんだけどなぁ。ちっさい頃はもっとこどもっぽく強がっててくれるといい。今の口調になったのは多少ヒネたところを見せようと男所帯の中で沖田が見つけた術のひとつだったらいい。
つくづく沖田姉弟と志村姉弟の相似を感じました。沖田と新八はそういうところでお互いに何かしらの感情をおぼえてもいいのにと思いつつ、この件は銀さんしか知らないので新八からアプローチするのは無理かなぁと思いました。もし知ってたら、新八は自分より少し年上なだけの沖田が姉にしっかり仕送りして自分もしっかり仕事してるの見て劣等感におそわれたりするのかもと考えました。それもよい。
でも新八の事情を柳生編で知ってるだろう沖田はそれに対してどういうふうでもないですよね。それともあの「泣きながら赤飯」とか「泣いてる姉上見送るのは御免」だとかの台詞に何かしら思うところがあったりしたのか。ううん。
真撰組の冷蔵庫に入ってるソーセージは山崎の趣味じゃないかと思いました。こいつ、ソーセージ携帯しすぎ。そしてまだアフロか!ドリフ爆発後ヘアーだって前に医者がいってたのになおらないな。
ベッド下のぞきこむ銀さんの腕とミツバさんの手にもえました。銀さんの手エロいミツバさんかわいい。
沖田の許容範囲がよくわからない。煉獄関のときのあれは単なる熱血じゃないと思ってます。もうひとつ沖田の側のサイドストーリーあってもいいくらいに。なにかあってそれで煉獄関にかかわることになるっていう理由があってもいい。
たまたま知り合った子供が道信さんとこの子みたいに見世物の仕合で父親が死んで、身売りするはめになったりとかして結局一家心中して、それの仇をうつつもりで煉獄関を調べるとかあってもいい。なんかどろどろだな!
でもそれくらい沖田の善悪の在りかたは不確定だと思う。そこらへんは銀さんみたいに、そのときの気分(に代表されるもろもろ)を判断基準にしてるんじゃないかと思うので。
長くない、のか…!
ミツバ姉さんはぎりぎりでも「しあわせよ」って笑うひとだと思うのでそれがまたかなしい。
沖田のコンプレックスってどんだけあるんだろう。
今までだってそりゃそれなりに(主に土方に対して)あると思ってたのですが、これは決定的だな。叫んでとびかかるって…
ひとはたあげるってときに結構沖田が大きかったので、一体何歳なんだろうと思いました。それによって真撰組結成の時期がわかるな。14、5…うん、そのくらいか。じゃあまだ結成4、5年なのかな。
突き放した理由はまた来週にこうご期待!て感じです。第三者的立場の銀さんがミツバ姉さんの側に(金で)ついてるのでそれについては心配してません。心配なのは沖田!この一件でコンプレックスのもとが明らかになったので、事件解決とともにそれをちょっと乗り越えてみたりしたらいいなあと思います。
2006年8月28日(月)
沖田にウエイトを置きすぎると混乱するばかりだと思いなおしました。あまりの驚きに、彼に感情移入して読み過ぎた。
客観的に、沖田はまだ成長段階だと思いました。こどもだって意味でもあるし、乗り越えようとするコンプレックスがある。
後から入ってきた、っていうのは、事実だし正当な理由になりうるけど、やっぱさほど意味はないのかもしれません。きっと最初からいても気に入らなかっただろう。
この「気に入らない」って言葉はどうなのか。ここぞというときに「嫌い」というのが口から出ないあたり、なんか如実にあらわしてるものがあると思うのだけれどどうなのか。
沖田はシスコン。でもあれはマザコンが入り混じる微妙な執着なのかな?庇護者が自分ことを見てくれてるってのは結構大きいから、そこらへんが根っこにあるかもしれない。一要素として。
近藤さんのことを沖田は過去にどう見なしてたのかな…出会いがよくわからないからな。ミツバ姉さんとはるくらいに「庇護者」として見てたのか。でもそうじゃなかくて徐々に認めてく場合でも、仲間内の最年長者がこっち見ててくれるってのは気分いいから、やっぱり土方が来たときには「気に食わない」ことに変わりはないか。
近藤さんはすべて見通してるのかもしれない。ミツバ姉さんのことも土方との関係も沖田の心情も。だって近藤さんだもの!(…いや、観察眼鋭いといいたかったんです)
土方の心情、というかあのテの男は、何かひとつのために他を切り捨てることを厭わないので、けっこうざっくり割り切ってるんじゃないかと思います。でも切り捨てること自体が優しさに根ざす上にその容赦のなさと比例するから、わかりにくい。誤解を招くのに言い訳しないから、尚更。
…うん、つくづく馬鹿な男だ。馬鹿だなぁ土方。自分でわかってるくせにどうしようともしないあたりが特に馬鹿だ。かっこつけ男め!だいすきだ!
これは真撰組の話なのですが、絡んでる銀さんとしてはこれをどう見るのだろうか。あくまで第三者。あくまで部外者。けど知らない奴らじゃない。中途半端な情報だけ持って、それでどんな判断をくだすのか。
銀さんは上から偉そうにものをいいますよね。あれ結構すきです。かさにきるのが権威じゃなくてもっと個人的なものなあたりが親しみわきます。切れ痔の人間が疣痔の人間に説教するようなの。あれ、わかりにくいか。
説教が、訓戒でも忠告でもないのにそっと傍にあるような感じなのがすばらしいです。こちらの心情に近いから耳に馴染む。
沖田は青い、と一刀両断してしまいます。煉獄関のあれも、熱血の解釈でよいかもしれない。
土方=乗り越えるもの、という仮定を沖田がしたとして、でもそこには「打ち勝つもの」「負かすもの」といった以上の意味が込められている気がする。「取り返すもの」とか。「勝ち取るもの」にまで成り下がったのかどうか…
けどそうした短絡的な結果論だけじゃなしに、過程のほうにこそ意味が問われることに、沖田は気付いてるのかな。どうだろう、「今すぐに、すべてを」と望むのは若者と革命家の常だしな。何か、土方に問題を摩り替えてることがなきにしもあらずな気がする。けしてそれが悪いわけじゃないんだけれど、それさえどうにかすればすべてよくなる、何かが変わるっていう願望を捨てきれてないのかも。うう青い。
当馬さんはその名の如くあてうまなのかな…
2006年8月29日(火)
思春期にあってしかるものなのでむしろよかったと思うのですけれど。ただ、沖田はコンプレックスなるものをある程度克服してると思います。剣腕で。
方法論として人を斬るのではなく、仕事だから斬る。「仕事」ってのが重要です。仕事に馬鹿なしくじりは許されないし、部下がいるんだから責任があります。沖田はそういう意味では「大人の男」扱いされてるのです。
だからこそそれ以外で近藤さんや土方は彼を子ども扱いしてるんじゃないでしょうか。沖田のサボり癖の一因もそこにある。
喧嘩野郎だった土方よりも凄まじい剣の腕っていう時点で刀がいる仕事に関してはアドバンテージを持ってる。それ以外は勿論土方のが優位です。年上だから経験が違うし、惰性の年季も違う。でもそのくらいのこと沖田はわかっていそうなので、こういうのは適所適材だと割り切ってる。
沖田は「真撰組一の剣の腕」として仕事任されてるということの意味はわかってるでしょう。「大人」じゃなくて未成年で、「男」じゃなくてこどもと見なされてるのもわかってても、自負があって、責任がある。そういう一点があるひとはつよいから、あながち挽回できなかったことばかりじゃないよなぁ…という気もします。
延々怒ってることもできないし、やっぱ一緒に仕事してきたここ数年(…数年くらいあるよね?)の間に土方個人に対してはわだかまりが解けた部分もあるでしょう。どんなにこんちきしょうと思ってたとしても、必ず評価してるとこはあるわけで。
沖田は嫌いな奴と仕事はできないと思います。そりゃもうまったく恐ろしく素晴らしいほどに。土方はぐっとこらえて嫌な奴とでも仕事上付き合っていける。沖田は表面に出るかは相手次第ですが、たぶん終始無表情。
沖田は土方を相手にしたときにはこころなしか楽しそうに見えるのです。だから、土方を乗り越える対象…ううんと、目標?にはしてたけど、四六時中そのことを考えてたわけじゃないというか、うん。
たまに肝心なとこで背中を見る羽目にはなるけれども、おおむね横に並んでることができてたと思うのです、土方と沖田は。たとえ間に近藤さんを挟んでたとしても。土方の背中を見ることになるだろうのはあとは山崎とかかな。事情が違うけど…
後ろに位置して背中を守るか、横に立って世界を同じくするか、その人の前に立って剣を交えるか。これらは土方沖田について外せない認識だと思ってます。あとは沖田と銀さん、銀さんと土方。侍や武士だからね。このひとたちは言葉よりも指よりも剣で語る。
土方と沖田がそうなのは生業を理由にするところが大きいでしょう。銀さんは過去に異名をとるほどなので、それは技術の話じゃないと思うから。(彼の剣は恐ろしく最適化された殺人の手段であると思いますが、身体が大きいわけでもない銀さんのそれは、最終的には技術じゃないところに落ち着くと思うので。ようはこころもちの問題。だから怖い)
絵描きが絵で語るように、唄うたいが歌うことによって語るように。そして彼らは男や女や一個人である前に、或いは人間でさえある前に、絵描きであり唄うたいであり侍であり武士であります。柳生編のあの全員の台詞が未だにわたしに響いてるのはいうまでもありませんが、あれを読む前から思ってたことです。個人である前に剣客。譲る譲らないの問題じゃなく、それがなければ自分もない。そういうものあると思います。
沖田の土方への報われない想い(これ御幣あるな!笑)は、組のことよりも近藤さんと土方と沖田、三人の関係においてだと思います。ミツバ姉さんのことを置いておくと。
仕事を抜きにするのは彼らには難しいのではと思います。公私なく仕事漬け。まぁ土方見てるからその印象がつよいのですが、近藤さんみてると局長ってなにやってる仕事なんだろうとは思います。土方からはひしひしとストレス物質の分泌を感じますが、近藤さんの笑顔は反則。
兎も角、仕事のことは抜きにできないけれど三人の関係はそれに密接に関わるわけで。同じ職場で同じ衣食住で一日一度は顔合わすし、生活に密着しすぎてる。同じ空間で生活してると、喧嘩とかしてても渋々仲直りせざるをえません。どちらかがその空間からエスケープしないかぎりは。だって仕事はともかく同じ生活空間では無理でしょう。家族との喧嘩はもっぱらこどもが部屋に閉じこもることでエスケープしますが、たいていどちらもできれば歩み寄りたいと思うものです。だから、真撰組は家族じゃなくて組織だと思ってるわたしでも、沖田の報われない想い(注:ミツバ姉さんに対する負い目の裏返しでの土方への羨望と嫉妬)は暗い影を落としてはいなかったと思います。
報われない想いではありますがこつこつ消化はしてたもので、それが今回こんなふうに噴出したのはミツバ姉さんの病気の悪化がこたえたのが一因でしょう。姉さんの嫁入りについては沖田も結構前から土方が絡むデリケートなことなので頭を悩ませてたんだろうし、土方の態度に関してはもう学習してたとこがあるんでしょうが。学習してたのに諦めきれなかった、そんなのが感じ取れてせつないのです。でも土方には土方の思惑があるしね。
…わかった。さっきから「報われない想い」って言い方が悪いんだ。「鬱屈した感情」、これでどうだ。
むくわれないと打つたびに笑いそうになる。くそう、鬱屈鬱屈…(練習)
鬱屈しててよいです。沖田はもうちょっと青くていい。土方を手玉にとるのも彼なら、こうやって感情ぶつけるのも沖田です。いいよ嫉妬も羨望もたらふくある沖田。まだ十代だよ!割り切れないとことか諦めきれないとことか山ほど抱えて途方に暮れればいい。それで忍耐強くひとつひとつを消化してくことからはじめればいい。もうはじめてるって?そりゃ沖田くんですから!
2006年8月30日(水)
土方と銀さんが対極だと空知がみなしてたとして(この線は濃厚ですけれどね)沖田の態度の相違は一体なにを示唆するんだろうか。
沖田は直情型じゃないかと思ってます。婉曲してそうでわかりやすい部類。
傷付きやすいのを隠そうとして強がってたらタフになっちゃったような。根っこは非常にわかりやすい。
銀さんはサディストというよりは冷淡なんだと思ってます(注:ドSコンビ)押しに弱くて流されやすいのに思わぬところで一線引いてるからそれが冷淡に見えるんじゃないかと。
その点沖田はサディズム半分、甘え半分の内わけかなと。サディズムの部分はむしろ性急さかな。かまってほしいから自分からちょっかい出すのは、そういうやり方の甘えというか接し方の1パターンというか。年上の男ばかりの中で、そうやって相手をたてることでうまくやってける場合もある。でも沖田は後輩としてかわいがられようっていう算段はなかったようですが。だって「俺が一番弟子」くらいに思ってたふしがある。
性急さってのはこどもだからだと思います。年齢考えりゃ当然ですが。でも肝心なとこは聡いというか察しがいいので、物事を結論に結びつけるのがもどかしい=一足飛びしがち、という図式がわたしの脳内にあります。飛躍しがちなのは論理もそうですが行動もで、きっとそれによって抑えがきかなくなることもあるんだろうなぁ、なんて。でもほんとにSでその自分な怜悧な部分を楽しんでてもいい。そのくらい器用な沖田でもいい。
うんと、煉獄関のときのあの沖田を考え直すと、やっぱり正義感てより嫌悪感が強くて行動してた線もありかなと思います。感情と論理は相反しません。論理を組み立てるための指針の感情を偽らないあたりで、やっぱり沖田は論理的な人間だと思います。ただしその論理の構成要素が他者にわからないからやっぱりはたから見ると理解不能。銀さんもこのケがあります。論理的であるからこそ感情で物事を決める。単純な感情論とは一線を画します。
察しがいいのはその子がさびしい思いをしてきたからだっていうけどな…ていうかぎんたまは親いない率高すぎだよ…
神楽・新八・沖田…いちばん寄る辺なかったのは神楽か。パピーだって滅多に帰ってこなかったんだろうし。
姉上への負い目は離れて暮らしてる沖田のほうがあると思う。一緒に暮らしてればこう、日々の中でできることがあったりするから。新八は家事でそういうの払拭してる。
沖田は仕送りのことを金送りつけてるだけで偉くもなんともねぇとか考えてそうだな…
2006年8月30日(水)
長い。
見ろよ…これ…萌えてるんだぜ…?
ていうかぜんぶ素面なんだぜ。
十日でよくもまぁここまで騒げたもんだと思う。
来週も…騒ぎます。たぶん。
先週かな…ミツバさんの声優さんが発覚したときに、ゆうじんにメール送ったんです。したら「ナウシカ!ナウシカ!」て返ってきて。
その時点ではじめてナウシカのひとかと思った。
で、今日見たら。
ミツバさんんんんなにこの透明感!
さすが姫だ…
あと「ミツバ」のアクセントの違い。そこなんだ。
儚げでなのに一癖ありそうで、とってもよかった。咳きこむ顔なんか、ちょ、あれは確信犯。
土方と沖田がすごく好きになったんです、ミツバ編。
もちろん沖田は「煮えたぎった湯を飲んで死ね土方」とか云ってるのが似合いますしそれでいいんだと思うんだけど、どうしてもうまくいかなくてぶつかってしまう、しかもそれが冗談にできない、何とも青臭い部分もあって然りだと思ってるので。
年齢的にもね。普段むしろ器用だから、どっかに手の届かない場所があるんじゃないかなって。
「ごめんなさいおねーちゃん」はすごかった。鈴村さんすごい。
廊下走りながら「うふふあはは」は聞いててばくしょう。かわいいっていうかいやすごい。
あとねこれどうしても云いたいんだけど。
なんでスプー?
んでジャンフェス?
んで銀さんチョッパー?
さり気にミツバさんジャンフェスの紙袋受け取る左手の甲にナミのみかん風車のタトゥーシール?
沖田が首にかけてた四つレンズのあるメガネはなんだろうか…ミツバさんと銀さんがワンピだからあれもそのつながりで、ウソップのゴーグルだろうか。
それにしてもありがとう近藤さん。あのほっぺのおかげですくわれた。
あんなん描いてたらそりゃこどもは泣いて逃げるだろうと思います。同年代の友人ができないのも仕方ない。だってスプーだもの。
紅葉の演出がところどころでにくいなァ。「十四郎さんと一緒にいたい」を聞いた沖田のところにひらり舞い降りる一葉とか。
ぼとっと首を落とす椿の一輪とか想起します。いや、いやらしい意味じゃなくて、比喩として。
(この言い方にはいろいろ誤謬はあれど)沖田は「振られた」んです。あの時。
あと、ものそい今回の銀さんの立ち位置が好きです。銀さんは最初沖田に頼まれて(依頼ではない。けして)付き合ってたんだけど、途中からミツバさんに頼まれて(依頼かもしれない、もしかして)からはあくまで部外者ながらもミツバさん側に立つ感じが。
見守ってる感じがね。もっと冷めてるんでしょうが。傍観してその態度を崩さない雰囲気が、弁えてる気がして。
思えば万事屋の仕事は時折そうなんだよな…冬花火とか。野良犬改め狛犬とか。
ああいう話、思いのほか好きであったりします。
土方と沖田の道場でのやりとり。カラーリング原作と逆?
山崎のアフロにこだわる土方が日常性にしがみついてるように見えて非常によいです。覚悟してたものではあれどいろいろ動揺はあるんだよねというところと、あと逆説的な意味での余裕が垣間見えるので。その余裕にやっぱり覚悟をぼんやり見てとれる気がする。
今週よかった。作画からなにから。
来週予告の土方に息をのんだ。やばい。
来週はもしかしてリアルタイムで見れる鴨しれない。
あと以下は、じゃんぷ当時の感想。我ながら「こんなに土方沖田好きだったのか」と思った。
とりあえず今週のところまで。自分用めも。抜粋までです。
土方が刺されたとこできょどったのは仕方ないです。攘夷派かと思った!
「お妙さんというものがありながら局長の野郎」という名もなき隊士の台詞にわあとなりました。近妙もいい。名もなき隊士がお妙さんにフラグたっててでも局長のことがあるから自分は涙をのむとかもあっていい。あれ何の話してたっけ。
山崎の知ったような口に、じゃあお前はどうなんだと聞きたくなりました。兄弟いないのかなー。ひとりっこかな。でも山崎は兄弟いそうに見えるんだよな。兄とかいそう。でも小さい弟とかいてもいい。こどもの扱いがうまいといい。
ミツバさんのズレっぷりと隊士が宙を飛んでも気にも留めない近藤さん。な、なれてるのかな…
沖田の側面が語られるたびにやつに惚れます。ななななんてかわいいやつなんだ沖田…!なにが「僕」!なにが「おねーちゃん」!どんなキャラ設定になってんのお前…あああかわいいぃぃ。
武州?武州なの?妄想に加えていいのそれ。それともたんにミツバさんの療養地だったってだけ?どっちだ…
そこでまた銀さんをチョイスするのはなんで!?
銀さんも年上だよね。いっそ土方とか山崎よりも年上だよね。
たぶん「真撰組以外でもちゃんと知り合いいますよ」ってのをアピールしたかったんだろうけど。
中二は世界で一番バカなのか…たしかにそのくらいが一番恥ずかしい年齢かもしれない。まぁ色々と(むにゃむにゃ)
「好きですよね旦那」って、あそこだけ見ると総悟くんが、彼氏に「好き」って言葉を強要する彼女のように見えます。銀沖いいなぁ。あくまでベクトルが沖銀であると尚いいなあ。
仕事の話の間に挟んだ世間話、に見せかけた山崎の誘導尋問にグッジョブ!となりました。山崎うまい!
やっぱ土方さんとミツバ姉さんはなにかあったのですね。そりゃあるわー、美人で頑張り屋のお姉さんはああいう一匹狼気取って肩肘張った男に弱いからね!弟つながりって絶妙だからね!王道だからね!その別れまで王道だからね!(酷)
沖田が土方に殺意を抱くのも致し方ないとさえ思えてきました。ていうか柳生編といい今回といい、土方と沖田にはどれだけ軋轢があるんだ。でもそう考えると普段の沖田は考えられないほど打ち解けてるよな…呪いもスキンシップの一部にしてしまえるくらい。
沖田がものすごい大人に思えてきました。対して土方。もうほんとこいつは。でもそういう人間臭いだめさのおかげで土方好き度があがりました(え?)
「俺みたいなのと付き合ってたらロクなことにならねーぜ。おたくの子」
銀さんの自己認識にもえます。謙遜だけじゃないでしょうそれ、っていう。自分でそういうこといわなくていいのに…あにめ銀さんを見てると如何に原作の銀さんが感情をあらわにしないかわかります。そしてだからこそ銀さんの言葉に過剰反応してしまいます。
あれだけ普段から心情描写あってもよくわからないだなんて、銀さん恐るべし。
土方さんが来ました。この場面を土銀か銀土の色眼鏡で妄想可能だなと思いました。土方と昔なにかあった女性であるミツバ姉さん。なにもなかったにしてもおいしいポジションだ…
空知は恋愛を持ち出すようになりましたね。いやこれまでもカップルとか出てきましたし、近藤さんとかさっちゃんとか誰かにフラグたてた人たちもいましたけれど。主要キャラの色恋を扱いはじめてるんだなーって。お妙さんの柳生編とかそう思った。九ちゃんのあれは恋愛じゃないぽかったですが。
仕事男ですからね土方は。ワーカホリック。仕方ない立場だし、近藤さんがああだからってのもあるし、もともと負けず嫌いの生真面目タイプだからってのもあるし。恐らく女ができても別れる理由は仕事でしょう。ミツバ姉さんとなんかあったとしたらそこかな…と思ってます。きっぱりと妄想ですが。
来週は土方とミツバ姉さんになるのか、そこに沖田が入って沖田メインになるのか…見ものだー。
2006年8月20日(日)
沖田はミツバ姉さんを姉代わりに育ってきてて、母でもあるミツバさんがお嫁行くのに柳生編の新八のように(ちょっと事情は違うけど)行かないで姉上!ってならないのはなんでだろうと考えてみました。
そりゃ姉さん本人に反対の意志をあらわしたりしないでしょう。だって唯一の肉親に反対されたらミツバ姉さん悲しむ。そんな顔見るのは本意じゃなくて、だから腹の底で何を思ってるにしても、沖田は姉さんの前でそういうことをいわない程度の分別はある…
でも、婿さんのほうと顔あわせたら、(その場にミツバ姉さんがいたら)一見にこやかながらも手はうしろにまわって婿さんを脅してると思います。あの、ソウゴ13のときみたいに。
でも正面きって「姉上泣かしたらどうなるかわかってんだろうなてめー」みたいな感じでガツガツ婿にDVかましてくれても全然構わないです。むしろ推奨。新八は後者だな。(あれ、一応家族になるからDVですよね。家庭内で暴力だからいいんですよね?)
土方×ミツバ姉さんにもえてしまったんだ…いけないいけないと思いながらももえてしまったんだ…
ありじゃん!いいじゃんなんかこう、甘酸っぱい感じの。若気の至り的な。
こそこそ会ってたりしてたらいい。つっけどんな話し方しかできない土方が自己嫌悪して、ミツバ姉さんがその様子見て自分のせいかなとか思ってちょっとすまなそうに笑ったりして、そんな顔させたいんじゃないとかぐずぐず土方が思ってたりしたらもう最高(どこの高校生だ)(でもそのくらいの年齢じゃね?)
今はむしろ、ミツバ姉さんはそういうのあっさり見抜けるの推奨。ああ変わったな、時が経ったんだなって思えるように。
2006年8月24日(木)
馬鹿にする気まんまんの銀さんと山崎(←ここ重要)このコンビがだいすきです。混ざりたい。わたしも土方馬鹿にしたいよ!(愛です)
沖田の口調は大きくなってから身についたのかな…!だったらすごいもえなんだけどなぁ。ちっさい頃はもっとこどもっぽく強がっててくれるといい。今の口調になったのは多少ヒネたところを見せようと男所帯の中で沖田が見つけた術のひとつだったらいい。
つくづく沖田姉弟と志村姉弟の相似を感じました。沖田と新八はそういうところでお互いに何かしらの感情をおぼえてもいいのにと思いつつ、この件は銀さんしか知らないので新八からアプローチするのは無理かなぁと思いました。もし知ってたら、新八は自分より少し年上なだけの沖田が姉にしっかり仕送りして自分もしっかり仕事してるの見て劣等感におそわれたりするのかもと考えました。それもよい。
でも新八の事情を柳生編で知ってるだろう沖田はそれに対してどういうふうでもないですよね。それともあの「泣きながら赤飯」とか「泣いてる姉上見送るのは御免」だとかの台詞に何かしら思うところがあったりしたのか。ううん。
真撰組の冷蔵庫に入ってるソーセージは山崎の趣味じゃないかと思いました。こいつ、ソーセージ携帯しすぎ。そしてまだアフロか!ドリフ爆発後ヘアーだって前に医者がいってたのになおらないな。
ベッド下のぞきこむ銀さんの腕とミツバさんの手にもえました。銀さんの手エロいミツバさんかわいい。
沖田の許容範囲がよくわからない。煉獄関のときのあれは単なる熱血じゃないと思ってます。もうひとつ沖田の側のサイドストーリーあってもいいくらいに。なにかあってそれで煉獄関にかかわることになるっていう理由があってもいい。
たまたま知り合った子供が道信さんとこの子みたいに見世物の仕合で父親が死んで、身売りするはめになったりとかして結局一家心中して、それの仇をうつつもりで煉獄関を調べるとかあってもいい。なんかどろどろだな!
でもそれくらい沖田の善悪の在りかたは不確定だと思う。そこらへんは銀さんみたいに、そのときの気分(に代表されるもろもろ)を判断基準にしてるんじゃないかと思うので。
長くない、のか…!
ミツバ姉さんはぎりぎりでも「しあわせよ」って笑うひとだと思うのでそれがまたかなしい。
沖田のコンプレックスってどんだけあるんだろう。
今までだってそりゃそれなりに(主に土方に対して)あると思ってたのですが、これは決定的だな。叫んでとびかかるって…
ひとはたあげるってときに結構沖田が大きかったので、一体何歳なんだろうと思いました。それによって真撰組結成の時期がわかるな。14、5…うん、そのくらいか。じゃあまだ結成4、5年なのかな。
突き放した理由はまた来週にこうご期待!て感じです。第三者的立場の銀さんがミツバ姉さんの側に(金で)ついてるのでそれについては心配してません。心配なのは沖田!この一件でコンプレックスのもとが明らかになったので、事件解決とともにそれをちょっと乗り越えてみたりしたらいいなあと思います。
2006年8月28日(月)
沖田にウエイトを置きすぎると混乱するばかりだと思いなおしました。あまりの驚きに、彼に感情移入して読み過ぎた。
客観的に、沖田はまだ成長段階だと思いました。こどもだって意味でもあるし、乗り越えようとするコンプレックスがある。
後から入ってきた、っていうのは、事実だし正当な理由になりうるけど、やっぱさほど意味はないのかもしれません。きっと最初からいても気に入らなかっただろう。
この「気に入らない」って言葉はどうなのか。ここぞというときに「嫌い」というのが口から出ないあたり、なんか如実にあらわしてるものがあると思うのだけれどどうなのか。
沖田はシスコン。でもあれはマザコンが入り混じる微妙な執着なのかな?庇護者が自分ことを見てくれてるってのは結構大きいから、そこらへんが根っこにあるかもしれない。一要素として。
近藤さんのことを沖田は過去にどう見なしてたのかな…出会いがよくわからないからな。ミツバ姉さんとはるくらいに「庇護者」として見てたのか。でもそうじゃなかくて徐々に認めてく場合でも、仲間内の最年長者がこっち見ててくれるってのは気分いいから、やっぱり土方が来たときには「気に食わない」ことに変わりはないか。
近藤さんはすべて見通してるのかもしれない。ミツバ姉さんのことも土方との関係も沖田の心情も。だって近藤さんだもの!(…いや、観察眼鋭いといいたかったんです)
土方の心情、というかあのテの男は、何かひとつのために他を切り捨てることを厭わないので、けっこうざっくり割り切ってるんじゃないかと思います。でも切り捨てること自体が優しさに根ざす上にその容赦のなさと比例するから、わかりにくい。誤解を招くのに言い訳しないから、尚更。
…うん、つくづく馬鹿な男だ。馬鹿だなぁ土方。自分でわかってるくせにどうしようともしないあたりが特に馬鹿だ。かっこつけ男め!だいすきだ!
これは真撰組の話なのですが、絡んでる銀さんとしてはこれをどう見るのだろうか。あくまで第三者。あくまで部外者。けど知らない奴らじゃない。中途半端な情報だけ持って、それでどんな判断をくだすのか。
銀さんは上から偉そうにものをいいますよね。あれ結構すきです。かさにきるのが権威じゃなくてもっと個人的なものなあたりが親しみわきます。切れ痔の人間が疣痔の人間に説教するようなの。あれ、わかりにくいか。
説教が、訓戒でも忠告でもないのにそっと傍にあるような感じなのがすばらしいです。こちらの心情に近いから耳に馴染む。
沖田は青い、と一刀両断してしまいます。煉獄関のあれも、熱血の解釈でよいかもしれない。
土方=乗り越えるもの、という仮定を沖田がしたとして、でもそこには「打ち勝つもの」「負かすもの」といった以上の意味が込められている気がする。「取り返すもの」とか。「勝ち取るもの」にまで成り下がったのかどうか…
けどそうした短絡的な結果論だけじゃなしに、過程のほうにこそ意味が問われることに、沖田は気付いてるのかな。どうだろう、「今すぐに、すべてを」と望むのは若者と革命家の常だしな。何か、土方に問題を摩り替えてることがなきにしもあらずな気がする。けしてそれが悪いわけじゃないんだけれど、それさえどうにかすればすべてよくなる、何かが変わるっていう願望を捨てきれてないのかも。うう青い。
当馬さんはその名の如くあてうまなのかな…
2006年8月29日(火)
思春期にあってしかるものなのでむしろよかったと思うのですけれど。ただ、沖田はコンプレックスなるものをある程度克服してると思います。剣腕で。
方法論として人を斬るのではなく、仕事だから斬る。「仕事」ってのが重要です。仕事に馬鹿なしくじりは許されないし、部下がいるんだから責任があります。沖田はそういう意味では「大人の男」扱いされてるのです。
だからこそそれ以外で近藤さんや土方は彼を子ども扱いしてるんじゃないでしょうか。沖田のサボり癖の一因もそこにある。
喧嘩野郎だった土方よりも凄まじい剣の腕っていう時点で刀がいる仕事に関してはアドバンテージを持ってる。それ以外は勿論土方のが優位です。年上だから経験が違うし、惰性の年季も違う。でもそのくらいのこと沖田はわかっていそうなので、こういうのは適所適材だと割り切ってる。
沖田は「真撰組一の剣の腕」として仕事任されてるということの意味はわかってるでしょう。「大人」じゃなくて未成年で、「男」じゃなくてこどもと見なされてるのもわかってても、自負があって、責任がある。そういう一点があるひとはつよいから、あながち挽回できなかったことばかりじゃないよなぁ…という気もします。
延々怒ってることもできないし、やっぱ一緒に仕事してきたここ数年(…数年くらいあるよね?)の間に土方個人に対してはわだかまりが解けた部分もあるでしょう。どんなにこんちきしょうと思ってたとしても、必ず評価してるとこはあるわけで。
沖田は嫌いな奴と仕事はできないと思います。そりゃもうまったく恐ろしく素晴らしいほどに。土方はぐっとこらえて嫌な奴とでも仕事上付き合っていける。沖田は表面に出るかは相手次第ですが、たぶん終始無表情。
沖田は土方を相手にしたときにはこころなしか楽しそうに見えるのです。だから、土方を乗り越える対象…ううんと、目標?にはしてたけど、四六時中そのことを考えてたわけじゃないというか、うん。
たまに肝心なとこで背中を見る羽目にはなるけれども、おおむね横に並んでることができてたと思うのです、土方と沖田は。たとえ間に近藤さんを挟んでたとしても。土方の背中を見ることになるだろうのはあとは山崎とかかな。事情が違うけど…
後ろに位置して背中を守るか、横に立って世界を同じくするか、その人の前に立って剣を交えるか。これらは土方沖田について外せない認識だと思ってます。あとは沖田と銀さん、銀さんと土方。侍や武士だからね。このひとたちは言葉よりも指よりも剣で語る。
土方と沖田がそうなのは生業を理由にするところが大きいでしょう。銀さんは過去に異名をとるほどなので、それは技術の話じゃないと思うから。(彼の剣は恐ろしく最適化された殺人の手段であると思いますが、身体が大きいわけでもない銀さんのそれは、最終的には技術じゃないところに落ち着くと思うので。ようはこころもちの問題。だから怖い)
絵描きが絵で語るように、唄うたいが歌うことによって語るように。そして彼らは男や女や一個人である前に、或いは人間でさえある前に、絵描きであり唄うたいであり侍であり武士であります。柳生編のあの全員の台詞が未だにわたしに響いてるのはいうまでもありませんが、あれを読む前から思ってたことです。個人である前に剣客。譲る譲らないの問題じゃなく、それがなければ自分もない。そういうものあると思います。
沖田の土方への報われない想い(これ御幣あるな!笑)は、組のことよりも近藤さんと土方と沖田、三人の関係においてだと思います。ミツバ姉さんのことを置いておくと。
仕事を抜きにするのは彼らには難しいのではと思います。公私なく仕事漬け。まぁ土方見てるからその印象がつよいのですが、近藤さんみてると局長ってなにやってる仕事なんだろうとは思います。土方からはひしひしとストレス物質の分泌を感じますが、近藤さんの笑顔は反則。
兎も角、仕事のことは抜きにできないけれど三人の関係はそれに密接に関わるわけで。同じ職場で同じ衣食住で一日一度は顔合わすし、生活に密着しすぎてる。同じ空間で生活してると、喧嘩とかしてても渋々仲直りせざるをえません。どちらかがその空間からエスケープしないかぎりは。だって仕事はともかく同じ生活空間では無理でしょう。家族との喧嘩はもっぱらこどもが部屋に閉じこもることでエスケープしますが、たいていどちらもできれば歩み寄りたいと思うものです。だから、真撰組は家族じゃなくて組織だと思ってるわたしでも、沖田の報われない想い(注:ミツバ姉さんに対する負い目の裏返しでの土方への羨望と嫉妬)は暗い影を落としてはいなかったと思います。
報われない想いではありますがこつこつ消化はしてたもので、それが今回こんなふうに噴出したのはミツバ姉さんの病気の悪化がこたえたのが一因でしょう。姉さんの嫁入りについては沖田も結構前から土方が絡むデリケートなことなので頭を悩ませてたんだろうし、土方の態度に関してはもう学習してたとこがあるんでしょうが。学習してたのに諦めきれなかった、そんなのが感じ取れてせつないのです。でも土方には土方の思惑があるしね。
…わかった。さっきから「報われない想い」って言い方が悪いんだ。「鬱屈した感情」、これでどうだ。
むくわれないと打つたびに笑いそうになる。くそう、鬱屈鬱屈…(練習)
鬱屈しててよいです。沖田はもうちょっと青くていい。土方を手玉にとるのも彼なら、こうやって感情ぶつけるのも沖田です。いいよ嫉妬も羨望もたらふくある沖田。まだ十代だよ!割り切れないとことか諦めきれないとことか山ほど抱えて途方に暮れればいい。それで忍耐強くひとつひとつを消化してくことからはじめればいい。もうはじめてるって?そりゃ沖田くんですから!
2006年8月30日(水)
土方と銀さんが対極だと空知がみなしてたとして(この線は濃厚ですけれどね)沖田の態度の相違は一体なにを示唆するんだろうか。
沖田は直情型じゃないかと思ってます。婉曲してそうでわかりやすい部類。
傷付きやすいのを隠そうとして強がってたらタフになっちゃったような。根っこは非常にわかりやすい。
銀さんはサディストというよりは冷淡なんだと思ってます(注:ドSコンビ)押しに弱くて流されやすいのに思わぬところで一線引いてるからそれが冷淡に見えるんじゃないかと。
その点沖田はサディズム半分、甘え半分の内わけかなと。サディズムの部分はむしろ性急さかな。かまってほしいから自分からちょっかい出すのは、そういうやり方の甘えというか接し方の1パターンというか。年上の男ばかりの中で、そうやって相手をたてることでうまくやってける場合もある。でも沖田は後輩としてかわいがられようっていう算段はなかったようですが。だって「俺が一番弟子」くらいに思ってたふしがある。
性急さってのはこどもだからだと思います。年齢考えりゃ当然ですが。でも肝心なとこは聡いというか察しがいいので、物事を結論に結びつけるのがもどかしい=一足飛びしがち、という図式がわたしの脳内にあります。飛躍しがちなのは論理もそうですが行動もで、きっとそれによって抑えがきかなくなることもあるんだろうなぁ、なんて。でもほんとにSでその自分な怜悧な部分を楽しんでてもいい。そのくらい器用な沖田でもいい。
うんと、煉獄関のときのあの沖田を考え直すと、やっぱり正義感てより嫌悪感が強くて行動してた線もありかなと思います。感情と論理は相反しません。論理を組み立てるための指針の感情を偽らないあたりで、やっぱり沖田は論理的な人間だと思います。ただしその論理の構成要素が他者にわからないからやっぱりはたから見ると理解不能。銀さんもこのケがあります。論理的であるからこそ感情で物事を決める。単純な感情論とは一線を画します。
察しがいいのはその子がさびしい思いをしてきたからだっていうけどな…ていうかぎんたまは親いない率高すぎだよ…
神楽・新八・沖田…いちばん寄る辺なかったのは神楽か。パピーだって滅多に帰ってこなかったんだろうし。
姉上への負い目は離れて暮らしてる沖田のほうがあると思う。一緒に暮らしてればこう、日々の中でできることがあったりするから。新八は家事でそういうの払拭してる。
沖田は仕送りのことを金送りつけてるだけで偉くもなんともねぇとか考えてそうだな…
2006年8月30日(水)
長い。
見ろよ…これ…萌えてるんだぜ…?
ていうかぜんぶ素面なんだぜ。
十日でよくもまぁここまで騒げたもんだと思う。
来週も…騒ぎます。たぶん。
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